鉄フライパンを極める!育てる!
長く使うためのコツ1,2,3

Pickup Product・2022.9.30
鉄フライパンのコラム 最新版

今年の5月にデビューしたHomelandの鉄フライパンは、「使い勝手の良い、長く使いたいもの」というコンセプトに基づいています。このフライパンシリーズの特徴と、より詳しい「鉄フライパンの育て方」を合わせてご紹介しています。ぜひご覧ください!

「重い」と嫌われ者!?の鉄フライパン

ショップには、フライパンを探しにご来店されるお客様がたくさんいらっしゃいます。その中で良く聞こえてくるのが、「長く使える物がほしい」というお声。そんな方のお話をよく聞いてみると、数年で買い換える必要のあるフッ素加工やセラミック加工のフライパンを長年使い続け、料理がこびりついてしまい困っている、というお悩みを抱えていらしゃいます。このような場合、ショップでは「鉄フライパン」をお勧めしているのですが、「扱いが難しいんでしょ?」「重いんでしょ?」と敬遠される方もしばしば。

確かに扱いが難しいものや、片手では持ちにくいほど重いものもありますが、最近では扱いが楽で、やや軽量な「鉄フライパン」も多数販売されています。「長く使えるフライパン」をお探しなら、ぜひこの「鉄フライパン」も候補に入れていただきたいと思っています。

「お手入れ」は長く使うため! 「育てる」フライパン

鉄フライパンは「育てるフライパン」とも言われています。
それは、このフライパンが使い続ければ使い続けるほど扱いやすく、自分に馴染むものになってくれるから。そのためには「お世話=お手入れ」が必要ですが、それは決して難しいものではありません。「お手入れ」が必要なのはどんな道具も一緒ですし、道具はそれで長く使えるものになっていきます。ちょっと癖のあるフライパンを育ててみるのも楽しいものですよ!

今回は、『フライパン5選』のコラムでもご紹介した「enzo」のフライパンのお手入れ方法について、3つのコツをお伝えします。

1.まずは買った鉄フライパンに慣れる

販売しているフライパンは錆び止め加工がされているので使い始めは「焼き入れ」や「油ならし」が必要です。
「焼き入れ」は、鉄の色が変わるまで熱する必要があるので怖がる方もいらっしゃいますが、「enzo」は「油ならし」だけでいいので、より手軽に始めることができます。鉄フライパンに油を入れて熱することにも抵抗を感じる方がいるかもしれませんが、そこは慣れる為の試練! 実際にやってみれば、なんてことはありませんので、ぜひ挑戦してみましょう。

《油ならし手順》
①洗剤を使ってフライパンをしっかりと洗い、水気を拭き取る。
②中火で2~3分加熱し、完全に水気がとんだことを確認する。
③火を止め、多めの油(1/2〜1カップ)をフライパンに入れ、さらに2~3分加熱する。
④火を止めて油を捨て、ふき取れば完了。
※熱いので火傷にはご注意ください。

こうすることで、最初についていたシリコンが落ち、代わりに「油膜」ができるので錆が出にくくなります。油だけを熱さず、野菜くずなどを炒めてしまう方法もおすすめ。簡単に熱が入って油も馴染むため一石二鳥です。

使い始め以外にも、錆や焦げが付いてしまった際にも効果的な方法です。お手入れ不足だと、錆や焦げが出やすくなるので注意しましょう。

2.正しいお手入れ方法を覚える

鉄フライパンは使い終わったらすぐに片づけるのが鉄則です。
最初は面倒に思うかもしれませんが、慣れればそれが当たりまえになります。
ぜひ、鉄フライパンの「苦手なこと」を覚えて、片付けを習慣化させましょう。

まず、鉄フライパンは料理の「塩分や酸」が苦手です。フライパンを使ったあとはすぐに料理をお皿や容器に移しましょう。そのままにしておくと、それが錆びの原因になります。調味料やソースが残っていてもダメなので、すぐに洗って水気を飛ばすことが大切です。

《鉄フライパンの手入れ手順》

① 鉄フライパンが温かいうちに束子などブラシを使い、お湯で洗います。

※冷えたり、水をかけたりすると鍋に着いているタンパク質が硬くなり、剥がれにくくなってしまうので、必ず熱いうちに行いましょう。熱いフライパンにお湯をかけるとジュージューいうので、そんな音を楽しみながら洗うのも良いですよ。レデッカーのポットブラシならなら、持ち手つきで火傷の心配がなく、力も込めやすいのでおすすめです。

② 水気を拭き取った後に中火で加熱し、完全に水気を飛ばします。

※水分を拭き取ってすぐに加熱すれば5分もかかりません。料理を食卓に並べている間にできてしまいます。ここでうっかり水分が残っていると、後で錆が出てしまうので、水気はしっかりと飛ばしましょう。

③ キッチンペーパー等を使い、内側に油を擦り込むように塗ります。

最後は、次に使うときのために、「油膜」をしっかり作っておきましょう。
このタイミングで新しい油を出してももちろん良いのですが、フライパンで料理を作るときに油を多めに出し、キッチンペーパーで拭き取ったものを取っておいて、最後に使用する方法もおすすめです。ペーパーを何枚も使わずに済みますし、油も節約になります。何より、お手入れの最後に油を塗るという工程を忘れずにすむのも良いところです。

万が一、お手入れを忘れて錆が出てしまっても。金ヘラや金たわしで削ればまた使えますので、どうか諦めないでくださいね。

3.保管の時は「他のフライパンと分けておいておく」

金属同士が長い期間、重なり合っていると、「もらい錆び」といって、間にある湿気などが反応し、錆びを作ってしまうことがあります。ですから、保管の際は他のフライパンと重ならないよう、立てて収納するなどの工夫が必要です。

一番のお薦めは壁掛け! “一軍アイテム”として、いつも目に付く所に置いておけば、「鉄フライパンを使っている」という意識が高まり、お手入れも忘れにくくなります。毎日使えば油も馴染み、さらに使いやすくなっていきます。「enzo」には専用のフックはついていませんが、持ち手の付け根のところを引っ掛けておくことができます。

引越しなどで長期間使用しない場合は、新聞紙などに包み、湿気の少ない場所で保管しましょう。

「enzo」とは…

「enzo」は新潟・燕三条の職人たちが、工場の垣根を越えて力を合わせて作った道具のブランドです。木の柄を削る職人、ハンドルのステンレスを曲げる職人、鍋を打つ職人がそれぞれ別々に作業したものを、最後にさらに別の工場で組み立てて仕上げる……という方法をとっています。こうして多くの人の手が加わって完成したフライパンは、工業製品とはいえ、どこか温かみのあるものになっています。

「enzo」のフライパンは熱が均等に伝わりやすい厚みを採用しています。また、底面は広めにして食材を置きやすいように、側面の角度はやや深くして液体を流し込みやすいよう設計してあります。

同じシリーズの中華鍋は、軽くて扱いやすいことから女性でもあおり調理がしやすく、「中華鍋が欲しかったけれど、重いから諦めていた」という方々にも人気です。雰囲気があるので、そのまま食宅に出しても素敵です。気になる方は、ぜひ商品ページでチェックしてみてください!