毎日の料理が楽しく、おいしくなる。そんな一冊を不定期にご紹介していきます。たくさんの料理本の中からこれぞと思う一冊をTCスタッフが選びました。料理好きな人にも苦手な人にも役立つ知恵がいっぱい詰まっています。今回は、料理家、発酵マイスター・榎本美沙さんの『毎日、水キムチ』(文化出版局)。本の中から『キャベツの水キムチ』と、それを使った『牛肉とキャベツのペッパー煮』をご紹介します。
2025年7月26日(土)
Timeless Comfort 自由が丘店にて
「水キムチ」教室開催決定!
『毎日、水キムチ』(文化出版局 刊)の発売を記念して、料理家、発酵マイスターの榎本美沙さんの「水キムチ」教室を開催します。
米のとぎ汁に野菜を漬けて発酵させる「水キムチ」は植物性乳酸菌が豊富で腸活におすすめの漬け物です。
食欲の落ちる夏にもおすすめの「水キムチ」の作り方をデモンストレーションでご紹介し、「水キムチのドライカレー」と共にご試食いただきます。
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いちばん手軽な乳酸発酵
「水キムチ」ライフのすすめ
「水キムチが、こんなにも毎日の料理に使えるとは……!」それまでわが家では、“水キムチ”というと、夏に仕込むものでそのまま食べるか冷麺にするかくらいでした。
けれど、植物性乳酸菌たっぷりの水キムチは私の体にとても合い、食べると腸の調子が絶好調なのです。さらに米のとぎ汁を使った漬け汁に野菜を漬けて1〜2日おくだけという簡単さだから、気軽に作ることができます。
「水キムチがもっと毎日の料理に使えたら、便利で体にもよいのでは?」と思い、いろいろと試してみました。そうしたら韓国料理に限らず、和食、洋食、中華など料理のジャンルを問わず驚くほどよく合うのです。
漬けた野菜にはやさしい味が入っているので、料理自体も簡単においしく作ることができ、一石二鳥でした。
『毎日、水キムチ』より

おなかの調子を整えつつ、料理の材料としても優秀な「水キムチ」

和の水キムチ

大根の水キムチ

洋風水キムチ

水キムチの冷やしそうめん

大根と鶏ひき肉のスープ

豚肉と水キムチのさっと煮

#Recipe
【キャベツの水キムチ】
買ったキャベツを余らせそうなら、ぜひこのキムチを。キャベツの甘みが際立って、格別な味わい!
材料と作り方(作りやすい分量)
A
|キャベツ 3枚(150g)⇒3~4㎝四方に切る
|りんご 1/8個 ⇒ 皮つきのまま横に薄切り
|にんにく(薄切り) 2枚
|しょうが(薄切り) 4枚
B
|米のとぎ汁 500ml
|塩 小さじ2
|砂糖 小さじ1
赤とうがらし(種を取る) 1/2本
① 鍋にBを入れて混ぜ、中火にかける。煮立ったら火を止め、冷ましておく。
② 清潔な保存容器にA、赤とうがらし、① の漬け汁を入れる。表面にラップを敷き込み、ふたをして室温で1~2日おく。でき上がったら冷蔵庫で保存する。

#Recipe
キャベツの水キムチを使って
【牛肉とキャベツのペッパー煮】
本格的な煮込み風料理も水キムチがあればあっという間にでき上がり。肉のうま味を吸ったキャベツが本当においしい!
材料と作り方(2人分)
牛切り落とし肉 200g
キャベツの水キムチ 100g
にんにく 1かけ
オリーブオイル 小さじ2
イタリアンパセリ(刻む) 適量
A
|水キムチの漬け汁 1/2カップ
|塩 少々
|黒こしょう(ホール。包丁で刻む) 小さじ1
① にんにくはみじん切りにする。
② フライパンにオリーブオイル、にんにくを中火で熱し、牛肉を炒める。火が通ったら水キムチを加えてさっと炒め、Aを加えて弱火にし、ふたをして3~4分蒸し煮にする。
③ 器に盛り、イタリアンパセリを散らす。
榎本美沙
料理家、発酵マイスター。発酵食品、旬野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌などで活躍中。オンライン料理教室「榎本美沙の料理教室」主宰。登録者数38 万人を超えるYouTube「榎本美沙の季節料理」、Instagramも人気。『榎本美沙のひと晩発酵調味料とからだが喜ぶ発酵献立』(主婦と生活社)、『毎日の発酵食材レシピ手帖』(Gakken)など著書多数。
https://youtube.com/@misa_enomoto
『毎日、水キムチ』
定価 1,650円(税込)
文化出版局
〈TCスタッフセレクト〉この本で使いたい、おいしくなる道具
撮影/宮濱祐美子
スタイリング/西﨑弥沙