店頭に立っていると、「まな板は木がいいって聞くけどなぜ?」ってお客様からよく聞かれます。そこで今回は木のまな板の魅力からお手入れ方法まで、わかりやすくご紹介します。
知れば知るほど欲しくなる!
Homeland の木(ひのき)の
まな板の魅力
魅力①
包丁の切れ味が違う!
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木のまな板はほどよい弾力があるため、包丁の刃当たりがやわらかく、刃が傷みにくいという特性があります。そのため、食材が滑りにくく、包丁さばきもリズミカルになり、切るのが楽しくなります。しかし樹脂製などの硬いまな板は、包丁の刃先が接地面にうまく当たらず反発してしまうので、最後までしっかりと刃が当たらず切れ味が悪いと感じることがよくあります。長ねぎの小口切りをしたとき、ねぎがつながっていたら買い替えのサイン。木のまな板にかえて切れ味のよさを実感してください。
魅力②
抗菌作用がある!
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Homelandの木のまな板はひのきを使用しています。ひのきには強い抗菌作用があるといわれ、ひのき特有のヤニが雑菌の繁殖を抑えます。さらにひのきは水にも強く、黒ずみやカビの発生も抑えるので安心して食材を扱えます。
魅力③
メンテナンスもカンタン!
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木製のまな板を使ったあとは、たわしを使って水またはぬるま湯で洗い、風通しのよい場所に立ててしっかりと乾燥させるだけでOK。もし長く使っていて、表面の黒ずみやキズが目立ってきた場合は、ホームセンターなどで“削り直し“をしてもらうと、新品のように生まれ変わります。詳しいメンテナンス方法はページ下部で。
魅力④
サスティナブルな木材
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Homelandの木(ひのき)のまな板は、高知県と愛媛県の県境にある日本一の清流とも言われている仁淀(によど)川近くの山で育ったひのきを使っています。そこは計画的に植林と間伐を行って持続可能な林業が行われている山。切り出されたひのきは、職人の手で一つひとつ丁寧に仕上げられ、まるで森の中にいるかのような香りが漂います。温もりのある手触りと木の香りで心が癒され、満たされた気持ちで調理ができます。
Homelandのまな板は2種。
無垢材と寄木(よせぎ)タイプ
切れ味抜群の
無垢材のまな板
木から切り出した素のままの木を使ったのが無垢材のまな板です。つなぎ目がなく、包丁の刃当りのやわらかさ、⾷材の切れ味が抜群。手首にも包丁にもやさしいまな板です。Homelandでは⽿(木の表皮の近く)の部分をあえて残し、素材を無駄なく使っているので、自然のカーブを楽しめるものもあります。無垢材ならではの天然素材の質感は特別なもの。一度使うと手放せなくなるでしょう。
反りや割れが少ない
寄木タイプのまな板
寄木タイプは集成材とも呼ばれます。通常木材は節の部分など使いづらい箇所を避け、良質な部分を切り出して使います。その際に出た端材を貼り合わせて、1枚の板に仕上げるのが寄木です。貼り合わせることで反りや割れが少なく、コストパフォーマンスも高く、限りある資源を無駄なく使うための工夫にもつながっています。貼り合わせるために使っている接着剤は、人体に無害な植物由来のものを使っています。
自分好みで選べる
Homelandのまな板。
厚みや大きさなどの違いで
6種類をご用意
無垢材のまな板は耳なし、耳つきでそれぞれ大と小があり、寄木タイプのまな板は普通の厚みと薄型があります。ご自分で使いやすい大きさや厚みのものを選んでください。各アイテムの詳細はこちらからご覧ください。
使うほどに愛着が湧いてくる
ひのきのまな板。
使い方&お手入れ術を
知っておきましょう
初めて使うときは、まな板をしっかりと濡らして、きれいなふきんで水気を拭き取ってください。ひのきのにおいが気になるときは、酢⽔につけるとにおいがなくなります。
どんなまな板でもいえることですが、野菜をカットする面と、肉や魚などの生ものをカットする面を使い分けること。生の肉や魚は思っている以上に雑菌が繁殖しやすいので、生で食べる野菜と同じ面を使うのは避けましょう。
たわしを使ってぬるま湯または水で洗いましょう。たわしの毛が木の溝に入って汚れを落としてくれます。使った面だけでなく、裏面や側面も洗っておくとまな板全体を清潔に保てます。
洗い終わったら乾いたふきんでしっかりと水気をふき取り、木目が縦になるようにまな板スタンドなどに置いて、風通しのよい日陰で乾燥させてください。板面が壁などにべったりつかないようにすることが大切。斜めに立てかけるだけでもずいぶんと違います。また、乾燥しすぎるとひび割れの原因になるので直射日光は避けましょう。
‖ その他に
‖ 気を付けること
✔︎ 臭いや汚れが気になるときは
肉や魚を調理したあとのにおいや、色やアクの強い野菜(にんじんやごぼうなど)の色移りが気になる場合は、粗塩と酢を使うときれいになります。まな板全体に粗塩をパラパラとふりかけ、酢を霧吹きなどでまんべんなくスプレーして一晩置きます。そのあとしっかりと水洗いすればOK。1ヶ月に1回、重曹をまな板全体にふって、たわしで強めにこすると万全です。これで黒ずみやにおいを一掃できます。
✘ やってはいけないこと
使ったあとのまな板は、長時間水に浸さないでください。ハイターなどの漂白剤の使用も厳禁。また中性洗剤を使ったり、熱湯をかけたりしてしまうと、木材に含まれるヤニや油分が落ちてしまうのでこれもNG。ヤニはカビを防ぐ効果があります。
今回の撮影で使った食材も無駄にはできません。スタッフが美味しくいただこう!と、カットしたごぼうとにんじんを使って、食物繊維がたっぷりのヘルシーチヂミを作ってみました。食べ応えもあるし、チョコチジャン(초고추장)との相性がバッチリで手が止まりません。韓国では雨が降ると、チヂミを食べたくなるという人が多いそうです。そしてチヂミのお供は決まってマッコリなんだとか。作り方はとっても簡単なのでぜひお試しを!
*チョ(초)とは韓国語で酢のことです。
材料と作り方(1枚分)
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ごぼう 1/2本
にんじん 1/2本
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〈生地〉
薄力粉 大さじ4
片栗粉 大さじ2
卵 1個
白だし 大さじ1
水 40㎖
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ごま油 大さじ2
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〈チョコチュジャン〉
コチュジャン 小さじ2
酢、砂糖、ごま油 各小さじ1
白いりごま 大さじ1
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① 小さなボウルや器にチョコチュジャンの材料を全て入れ混ぜ合わせる。
② ごぼうは包丁の背で皮をこそげとり、5㎜厚さの斜め薄切りにしてから細切りにする。水にさらし、水けを切る。にんじんも細切りにする。
③ ボウルに生地の材料をよく混ぜ合わせ、①を加えてよく混ぜる。
④ フライパンにごま油大さじ1を敷いて中火にかける。具を流し入れて平らに広げ、3〜4分焼いて下面がこんがりと焼けたら裏返し、同様に焼き色がつくまで焼く。
⑤ ごま油大さじ1を回しかけ、フライ返しなどで押さえながらさらにこんがりするまで焼く。器に盛り、チョコチュジャンをつけていただく。
Homelandの木のまな板は魅力がいっぱいで、取り扱い方もポイントさえ押さえれば意外と簡単です。まな板は調理には欠かせないものなので、長く大事に使う楽しみを感じながら、快適な「木のまな板ライフ」をスタートしてみてはいかがでしょうか。
レシピ/TC料理部
撮影/上端春菜(bean)
アートディレクション・文/小橋太郎(Yep)