Homelandの汁椀で

日本各地のお雑煮を味わう

Homeland EVERYDAY・2024.12.12

お正月の商品なども店頭に並び、いよいよ年末感が漂ってきましたね!お正月の準備は進んでいますでしょうか。今回はお正月の定番メニュー「お雑煮」には欠かせない「汁椀」をピックアップしました。日本三大漆器のひとつ、「山中塗」の産地で作られたHomelandの本漆塗りの汁椀です。

TIMELESS COMFORTスタッフ出身地別のお雑煮を盛り付け!

日本全国で100を超えるほどの種類があるお雑煮の中から、TCスタッフ出身地のお雑煮をピックアップしてご紹介します。ハレの日に活躍するシックな色から、普段使いにもおすすめのナチュラルな色まで、全部で4色展開のHomelandの汁椀に盛り付けました!どの色にしようかとお悩みの方は、ぜひ色選びの参考にしてみてください。

★年内発送最終受付は12/26(木)までとなっております。(※大型商品を除く)

お雑煮の起源

お雑煮は古くから日本の伝統的な行事食として親しまれてきました。その起源は、神事やお祝い事の際に供えた「神餅(かみもち)」に由来するとされています。神様に奉納した餅を神事の後に分けて食べることで、無病息災や五穀豊穣を祈願する意味がありました。お正月に食されるお雑煮は、お餅が伸びる様子に一家の繁栄や健康、豊作が長く続くようにという思いを掛け、「長寿」や「繁栄」を象徴するものとされています。
地域ごとに具材もスタイルも異なるのがお雑煮の面白いところ。その土地の歴史や風土が反映されています。日本の食文化の中で、特にお正月を迎える際に欠かせない料理として大切にされ続けています。

スタッフWさん/東京のお雑煮

東京のお雑煮は、鰹節と昆布からとった出汁に醤油を少し足した透明感のあるすまし汁が特徴です。角餅を焼いて入れるので、香ばしさが抜群なんです!具材は鶏や大根、人参、小松菜など、彩り豊かですがシンプルにまとまっていて、さっぱりとした味わいで、飽きずに食べられるのでいつももう1杯お代わりしちゃってます・・・笑

盛り付けに使ったのは…
「Homeland 欅・一文字汁椀 朱」
お正月の祝いの雰囲気満載の朱塗りの汁椀。精製された漆である透漆(すきうるし)に本朱(ほんしゅ)、または辰砂(しんしゃ)と呼ばれる顔料を混ぜて作られた赤色の漆を、欅の木目の美しさを生かす山中漆器特有の技法「拭き漆」という技法で仕上げています。漆を塗っては拭き取るという作業を重ねて彩られた椀は、優しい色味で普段使いにもお勧め。赤いうつわがひとつあるだけで、不思議と華やぎますね。

スタッフSさん/京都のお雑煮

京都のお雑煮は白味噌を使います。ほんのり甘く、とろみのあるまろやかな味わいが特徴です。その甘しょっぱい味が大好きで、子どものころは本当にお雑煮を食べるのが楽しみでした!餅は丸餅を茹でて使います。大根や金時にんじん、頭芋(かしらいも)に、京菜や小松菜などを入れて彩りを添え、さらに私の地域では、仕上げに鰹節も添えます。お正月には親戚同士が集まって、このお雑煮をいただくのが恒例行事なんです!

盛り付けに使ったのは…
「Homeland 欅・一文字汁椀 黒」
Homelandの汁椀の中で、一番濃い色味に仕上がっているのがこの「黒」。食材の美しさを引き立てる落ち着いた黒色が、ハレの日の椀物にぴったり。この黒は漆に鉄分を混ぜ、酸化させることで作り出しているそうです。他の塗料では表現できない漆独特の深い色味が特徴です。

スタッフTさん/福岡のお雑煮

私の出身地福岡のお雑煮は、あご出汁(トビウオの出汁)を使った深い味わいが特徴です。すまし汁に鶏肉や丸く切った大根と人参、かまぼこに、博多ならではの「かつお菜」を添えます。かつお菜はかつお節のような濃い旨味がある青菜です。餅は丸餅を焼かずに一緒に煮ます。私の家では、「ぶり」を入れるんですが、これが絶品!!ぶりの脂が出汁に溶け込み、旨味が倍増するんです!ブリは福岡近辺で縁起物として、その年の豊漁や繁栄を祈願する意味があるそうですよ。

盛り付けに使ったのは…
「Homeland 欅・一文字汁椀 白」
漆はもともとあめ色です。それに白の顔料を混ぜるため、決して真っ白にはならず、いわゆる「ベージュ」のような色になります。漆の特徴で経年変化によってより白く変化していく漆の特徴がより感じられるのがこの「白」です。和の汁もの以外でも、小鉢代わりにしたり、サラダのとりわけに使ったりと汎用性が高いナチュラルな色味です。

スタッフNさん/富山のお雑煮

私の生まれた富山は、天然のいけすとよばれる富山湾があり、新鮮な魚介の宝庫。鰹節や昆布で取った出汁に、醤油を加えたシンプルなすまし汁をベースに、その地域ごとにいろいろな海産物を入れるのが特徴です。私の家ではごぼうに大根、にんじんに、魚のつみれや鶏肉に焼いた餅を入れて、仕上げに出汁でさっと茹でた甘えびを載せて完成です。海と山の旨味たっぷりで、お正月にこれをいただくと、「富山に帰ってきたなあ~」と改めて実感する、そんな一杯です。

盛り付けに使ったのは…
「Homeland 欅・一文字汁椀 茶」

山中漆器の「拭き漆」の技法を一番ダイレクトに感じられるのがこの「茶」です。琥珀色をした生漆を木地に塗っては拭き取る作業を繰り返し、磨き上げることで、漆を塗ったあとも木目が浮き出るように仕上げています。材料となる木地にごまかしがきかないので、より美しく削り出されたものを厳選して使っているという、職人のこだわりを感じられます。マットな仕上げで現代の生活にもなじみやすく、普段使いにピッタリです。

お正月のあとは
「七草粥」や「ぜんざい」に

木製の汁椀は熱を通しにくいのでおかゆの取り分けにもおすすめ。スプーンやレンゲは木製の物を使えば傷もつきにくいので安心です。お正月明けの1月7日の「七草の日」は「人日(じんじつ)の節句」。七草粥を食べて、1年の無病息災を願う日です。そして1月11日には「鏡開き」でぜんざいと、お正月が終わっても汁椀は大活躍!1年365日毎日使っていただきたいと思います。

合わせて使いたい

本漆の箸や木のお盆など、Homelandの汁椀と併せて使っていただきたいアイテムをセレクトしました。

Homelandの箸

古くからお正月には、その年に使う箸を新調するという習慣があります。その年の無病息災や「食べ物に困らないように」という願いを込めて、新しい箸を揃えてみてはいかがでしょうか。Homelandの箸は汁椀と同じく「吹き漆」で仕上げたものと、無塗装の「無垢」の2種類をそろえています。

Homelandの箸

Homelandの取り分け箸

キッチンや食卓で、食事の盛り付けにもってこいの取り分け箸。先が細くて食材をつかみやすく、繊細な盛り付けにも大活躍します。箸同様に、「吹き漆」で仕上げたものと、無塗装の「無垢」の2種類をそろえています。ぜひ一度使ってみていただきたい逸品です。

Homelandの取り分け箸

木のお盆 

タモ材のお盆です。縁が低くなっているので、「折敷(おしき)」としてお使いいただくのにおすすめ。デザインの異なるうつわをいくつか載せても不思議とまとまり、料理を引き立ててくれます。表面は艶を抑えたウレタン塗装で仕上げ、水分や汚れを弾いてくれるので、お手入れは固く絞った布巾でさっと拭くだけ。とても使いやすいので、普段使いにももってこいです。

木のお盆 

撮影/よねくらりょう 
アートディレクション/小橋太郎(Yep)