テーブルとしてだけでなく、飾って楽しむ場にも
リビングのソファの前に置くテーブルは、ソファに座った時に使いやすい高さで、ダイニングテーブルよりも低い30〜40cmほどの高さが主流です。ソファテーブル、コーヒーテーブルなどとも呼ばれますよね。飲み物や食べ物を置いたり、本や雑誌、タブレットやリモンコンを置いたりする場として使われます。一方で海外の雑誌でよく見かけるように、アートブックや花、観葉植物、オブジェやキャンドルなどを飾って楽しむ、ディスプレイ台のような役割もはたします。せっかくなら実用品だけでなく、眺めていたくなるような好きなもの、美しいものを置く場としても活用してみてはいかがでしょう。リビングをより自分らしく彩るために。
例えば長方形の天板のローテーブルなら、ソファの幅のおおよそ2/3ほどの幅のものを選ぶと見た目のバランスが良く、使い勝手もいいでしょう。円形の天板の場合は、ソファとのバランスだけでなく部屋全体の広さとのバランスを考えてサイズを選ぶことが大切です。幅と同じボリュームの奥行きがあることをお忘れなく。ソファの前に家具を置きたくない、子供が小さいからソファの前に動き回れる広いスペースを確保したいというかたは、小さめのテーブルを複数個選ぶのもおすすめです。普段はサイドテーブルとしてソファの横に置き、人が集まってお茶やお酒を飲む時などにはソファ前に並べて使えます。
豊富に揃うローテーブルの中からおすすめを紹介
ここでは、形、デザイン別にタイムレスコンフォートがおすすめするローテーブルをご紹介します。また、ローテーブルと一緒にコーディネートできるよう、サイドテーブルもご紹介しています。ソファよりも、より個性を発揮できるのがローテーブルやサイドテーブルです。豊富なラインナップから、ぜひあなたのリビングと気持ちに寄り添うテーブルを見つけてみてください。
長方形テーブル
長方形のローテーブルは、ソファに対して並行に置け、コンパクトな空間でもすっきりと美しく収まります。そもそも部屋の形状は四角い場合がほとんど。なので長方形のテーブルなら無駄なスペースを取らずに置けます。しかも天板の面積が比較的大きいため、多用途に使用できるのも嬉しい点。例えば人が集まった時に、前菜や飲み物を並べて食事前のアペリティフを楽しむとか、大人はダイニングで、子供はローテブルで食事をなんてこともできます。カップやグラス、PCに本や資料などを置いてもスペースに余裕があれば、作業もしやすいですし、好きなものを飾って楽しむこともできます。ゆったりとした長方形のローテーブルは、空間も暮らしも豊かにしてくれます。
エピ コーヒーテーブル
天板が脚から少し浮いたような軽快なデザインが人気のテーブルです。素材はオーク材とウォールナット材の2種類があり、天板は無垢材と突板を掛け合わせ、なるべく軽量で、かつ天然木の美しさを感じられるデザインを実現。天板の縁には額縁のような手の込んだ装飾が施されています。また華奢な脚先には真鍮のアジャスターを、天板と脚部の間には真鍮塗装のパイプが施されていて、とても高級感のある上質な仕上がりです。特筆すべきは幅が120cm、奥行き50cmのサイズ感。幅がゆったりとしているので、大きめのソファに合わせても使い勝手がよく、かつ見劣りせずゆとりが感じられます。一方で、奥行きが浅いため、スペースを取らず、コンパクトな空間にも置くことができます。日本の住宅に嬉しい、絶妙なサイズです。
JULIE COFFEE TABLE
ジュリー コーヒーテーブル
長方形の天板の四隅をアール状に仕上げ、エッジも斜めに加工された、見た目にも人にも優しいローテーブルです。幅110cm、奥行き50cmとソファと一緒に見た時にバランスの良いボリューム感がありながら、奥行きが浅めで置きやすいのも嬉しい点です。繊細にデザインされた脚部の先端には真鍮のアジャスターが付いています。ミッドセンチュリー期の北欧家具から着想を得てデザインされただけあり、温かみを感じるポプラ材は同じ時代の北欧をはじめとする欧米のヴィンテージ家具との相性もよく、少し懐かしさを感じるモダンなインテリアにも馴染みます。
ONE TWO COFFEE TABLE
ワントゥー コーヒーテーブル
表情豊かなチークの古材を天板に用いたローテーブルです。脚やフレーム部分はスチール製で、極力シンプルに仕上げています。そう、このテーブルの主役は古材の天板。経年変化でしか表現できない木の美しさ、味わい深い魅力を最大限楽しめます。ラスティックでありながら、スチール部分を細くしたことによりモダンな印象に。このローテーブルを置くだけで、まるで長年過ごしてきたかのようなハートフルでチャーミングな居心地のいいリビングになりそうです。
円形テーブル
室内で靴を履かない日本においては、子供や高齢者などにも配慮して家具の素材やデザインを選ぶことも大切です。例えば、リビングを子供たちが走り回ったとしても円形のローテーブルなら安心。大人でも家具の角や硬い素材に脚をぶつけるとかなり痛いものです。また、ソファ、ラグ、チェストと、とかく四角い形状のアイテムが多い中、円形のローテーブルを置くことで柔らかさが加わり、インテリアの印象も優しく感じられます。ローテーブルを囲んでお茶や食事をする時も、柔軟に人数に対応できますし、みんなの顔が見られ、より会話が弾みそうです。
クアトロ コーヒーテーブル ローオーク
スチール製の細い脚、天板も薄く、一見とてもシンプルに見えるモダンで軽やかなオーク材の円形テーブル。よく見ると天板に真鍮でインレイ(はめ込み細工)と呼ばれるラインが描かれ、スチール脚の小口にも真鍮塗装が施された、とても手の込んだデザインです。天板のオーク材は、石灰溶液※を塗布することでオーク特有の黄味や赤味を取り除き、スタイリッシュで洗練された色合いに仕上がっています。モダンなインテリアにも、ナチュラルなインテリアにも合わせやすそう。石灰溶液を塗ると木材の道管(水を送っていた管)に入り込み、汚れをつきにくくする効果も生まれるとか。直径と高さの違う2サイズが揃い、2つ並べてソファの前に置いてもいいし、単体で使用しても。ソファの前でのびのびと遊びたいお子さんのいるお宅などには、シーンによって気軽に置く場所を簡単に変えられるテーブルはとても便利です。また、同じシリーズのエンドテーブルや、オケージョナルテーブルと合わせてお使い頂けます。
(※石灰溶液とは:漆喰を作るときにも使われる、石灰を水で溶かした物。色味を調整するだけでなく、木材の強度を上げることもできます。)
QUATTRO COFFEE TABLE SEARED OAK
クアトロ コーヒーテーブル L シアードオーク
上記と同じデザイン、サイズでシックなダークブランのローテーブルです。フレンチオーク材を、酢の中に錆びたスチールウールを浸した水溶液と、木材に含まれるタンニン成分を反応させる鉄媒染と呼ばれる染め方で着色。天然の木目を潰さず生かしたまま、とても深みのある色に染め上がり、高級感のある落ち着いた印象です。天板に施された真鍮のインレイや、脚の先端の真鍮塗装の上品な輝きもとてもひき立ちます。ダークな色合いで存在感がありますが、デザインが軽やかなので重たくなりすぎず、空間をキリッと引き締めてくれそう。こちらも2種類のサイズが揃い、リズミカルに並べて置くのもおすすめです。同じシリーズでエンドテーブルとオケージョナルテーブルもあり、合わせてお使い頂いても。
JATI WL ROUND COFFEE TABLE 900
ジャティ ラウンド コーヒーテーブル
貴重なチークの古材を用いた、プリミティブな風合いが魅力の直径90cmのゆったりとしたローテーブルです。六角形にデザインされた脚部にもチークの古材を使用。年月を経た木材にしか出せない魅力を存分に楽しめる、まるでオブジェのような存在感のあるテーブルです。例えばシンプルでモダンな無地のソファに、こんなテーブルを合わせれば、グッと奥行きのある魅力的なインテリアになるはず。また、円形のテーブルは空間を柔らかい印象に仕上げてくれるメリットも。同じシリーズでサイドテーブルもあり、一緒に置くとさらに立体感が生まれ、魅力的なリビングになります。
より個性的なテーブルをお探しなら
リビングのインテリアに、なんとなく物足りなさを感じているなら、思いきって個性的なローテーブルを選ぶのはいかがでしょう?主役となるような存在感を放つテーブルを1つ置くと、たちまちリビングが魅力的になります。
トア コーヒーテーブル
タイムレスコンフォートで不動の人気を誇るローテーブルがこちら。古くからインドネシア・ジャワ島で建物や倉庫の建材として用いられていたチークウッドの根っこを切り取り、ベースとし、その上にガラス天板をのせたテーブルです。自然が生み出す形、色をそのまま生かした、同じものがない1点もののテーブル。まさに自然が生み出す芸術品で、テーブルの機能を持ったオブジェ、もしくはアートのよう。これひとつでリビングの雰囲気が一変する、主役となるテーブルです。同じシリーズでサイドテーブルもあり、どちらもシンプルなインテリアのアクセントとしておすすめします。(ガラス天板は固定されていませんので、特に小さいお子さんがいるご家庭などでは、注意してご使用ください。)
より機能的なテーブルをお探しなら
「願わくばソファに座ってドラマや動画を観て、仕事やメールもして、ついでにご飯も食べたい」という、ソファで何でも済ませたい方へおすすめの、機能性を追求したテーブルもあります。
ジュリー リフトトップ センターテーブル
天板の一部が持ち上がる「リフトトップ」仕様の機能を備えたテーブルです。天板を持ち上げると高さ57cmになり、PC作業や書きものをするのにちょうどいい高さに。天板の昇降には油圧式のヒンジを採用しているためゆっくりと動き、手などを挟む心配もなく、安心して使用できます。昇降する天板の下は引き出しになっていて、ブランケットやPC、本を置くのにぴったり。その両サイドはティッシュボックスやリモンコンなどをサッとしまえるオープン収納になっています。また反対側にも奥行き11cmのオープン棚があり、小ぶりのスピーカーや文庫本など、お気に入りのものをディスプレイできるようになっていて、収納量という点でもとても優秀なテーブルです。もちろんリフトトップしている時もしていない時でも、すっきりと美しく見えるようデザイン性も追求。脚部は華奢に、角は丸く仕上げ、全体に柔らかさを感じる優しいフォルムになっています。脚部はラバーウッドで先端に真鍮のアジャスター付き。天板は木目を生かしたポプラ材です。
タイムレスコンフォートにはバリエーション豊富なローテーブルが揃います。そして他の家具と同様、クオリティの高さと価格とのバランスがとてもいいのが特徴です。まずは長方形の天板でスッキリと見せるか、円形の天板で柔らかくリズミカルに見せるか?また主役となるようなインパクトのあるデザインを選ぶか、脇役となるシンプルなデザインを選ぶか?じっくり検討してみてはいかがでしょう。ローテーブルは、リビングの印象を決める大切なアイテム。機能性はもちろん、デザイン性も吟味してお選びください。
ローテーブルと合わせて使いたい
撮影/よねくらりょう
構成・文/鈴木奈代
アートディレクション/小橋太郎(Yep)