毎日の料理が楽しく、おいしくなる。そんな一冊を不定期にご紹介していきます。たんさんの料理本の中からこれぞと思う一冊をTCスタッフが選びました。料理好きな人にも苦手な人にも役立つ知恵がいっぱい詰まっています。今回は、TCサイトのコラムでもおなじみの料理研究家・ワタナベマキさんの『しょうゆのようにみそを使う! あたらしい みそおかず』(文化出版局)。本の中から『みそ味のトマト卵炒め』をご紹介します。
しょうゆのように
みそを使おう!
おみそ汁は毎日作りますし、みそ漬けも日々助かる料理のひとつです。でも、なんとなく料理の味つけの中で、しょうゆや塩に比べると忘れられがちなのかなぁと思います。
料理教室やほかのお仕事でみそ料理を紹介すると、「おみそ汁には使っているのに、日々の料理の調味料として使うことは思いつかなかった!」と言われることがあります。
それはもったいない! みそ料理をもっとたくさんの方に日常的に使ってほしい!と思い、今回この本でご紹介することにしました。
『あたらしい みそおかず』より

健康食品として注目を集める「みそ」を使った、あたらしいみそおかずが満載!

鶏肉のみそ照り焼き

みそチャーシュー

カリフラワーのみそカレー焼き

豚肉のみそ漬け

干しえびみそでナシゴレン

牛肉ときのこのみそ煮込み

みそのコクと花椒の辛みが、トマトの酸味を引き立て、
味を立体的にしてくれます。
『あたらしい みそおかず』より
材料と作り方(2人分)
トマト 2個
卵 3個
A
|塩 小さじ1/4
|砂糖 小さじ1
B
|花椒 小さじ2
|みそ 大さじ2
|紹興酒(または酒) 大さじ1
ごま油 大さじ2
① トマトはくし形に切る。卵は溶きほぐし、Aを入れてよく混ぜる。
② Bの花椒は粗く刻み、残りのBを混ぜ合わせる。
③ フライパンにごま油を中火で熱し、①の溶き卵を流し入れ、半熟状に火を通して取り出す。
④ ③のフライパンをペーパータオルで軽く拭き、Bを入れて中火にかけ、煮立ったらトマトを加えて炒める。みそがなじんだら、③の卵を戻し入れ、さっと炒め合わせる。

みそに辛みをつける花椒、みそを溶きのばすための紹興酒を加え、よく混ぜる。

『あたらしい みそおかず』
定価 1,870円(税込)
文化出版局
ワタナベマキ
1976年神奈川県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、2005年に料理家として活動を始める。日々食べるものをおいしく丁寧に作るのがモットー。素材の味をシンプルに引き出す料理、素材の組み合わせに定評がある。ライフスタイルに憧れるファンも多い。現在は、テレビ、雑誌、オンライン料理教室など幅広く活躍中。著書は『ほったらかしでおいしい! せいろでおかず蒸し』(Gakken)、『マキさんの極上シンプルおにぎり』(ワン・パブリッシング)、『日本の一年、節目の一皿:二十四節気七十二候+行事いろいろ―食で季節を愛でる―』(小学館)、『毎日のおかずはシンプルがいい』(エムディエヌコーポレーション)、など多数。
https://maki-watanabe.com
〈TCスタッフセレクト〉この本で使いたい、おいしくなる道具
撮影/衛藤キヨコ
スタイリング/佐々木カナコ
構成・文/飯村いずみ