季節感溢れるオシャレな料理、忙しい人にも寄り添うレシピが人気の料理家のワタナベマキさん。日々、気持ちよく食事を作るには、お気に入りのキッチンツールが欠かせないといいます。そこで道具好きのワタナベさんに、タイムレスコンフォートのオリジナルキッチンツール「Homeland」で作る、世界の料理をリクエスト! 第6回目はカレー好きが一度は作ってみたい、憧れの料理「米炊き釜で作る、ビリヤニ」です。
『あたらしいみそおかず』(文化出版局刊)の発売を記念して、ワタナベマキさんのみそ作り教室を開催します。
マキさんの手作りみその作り方をデモンストレーション+実習形式で丁寧にレクチャー。
実習後には、みそを活用した絶品の“みそおかず(みそ鶏そぼろ丼)”と“春のみそ汁”をお召し上がりいただきます。
【開催日時】
2025年3月23日(日)
午前の部:11:00~13:00
午後の部:15:00~17:00
【会場】
TIMELESS COMFORT 自由が丘店
東京都目黒区自由が丘2-9-11
自由が丘八幸ビル B1スペース
【参加人数】
各部/10名(先着順)
【講座内容】
・デモンストレーション
・みそ作り実習/みそ仕込み(約600g)
*みそ作りに使う大豆と塩は深沢「タネカら商店」さんのものを使用します。大豆は生産量が少ない貴重な北海道産自然栽培のものを。塩は甘く雑味の少ない天日湖塩を使用します。麹は石川県「福光屋」さんのものを使用します。
・試食(みそ鶏そぼろ丼/春のみそ汁)
・持ち帰りあり
※琺瑯容器、マッシャー、キッチンクロス、仕込んだみそ(約600g)は、お持ち帰りいただきます。
【持ち物等】
・エプロン
・筆記用具
【参加費用】
予約ページから以下どちらかをお選びください。
A(書籍なし):11,000円(税込)
*みそ作りセット(みそ作りの材料、琺瑯容器、マッシャー、キッチンクロス)、試食付き
B(書籍あり):12,870円(税込)
*みそ作りセット(みそ作りの材料、琺瑯容器、マッシャー、キッチンクロス)、試食、書籍『あたらしいみそおかず』付き)
〈みそ作りセット内容〉
・みそ作りの材料(大豆、麹、塩)
・野田琺瑯/スクウェア Mシール蓋付
・家事問屋/マッシャー
・Homeland/ヘンプキッチンクロス
※すべてお持ち帰りいただきます。
【お支払い方法】
オンラインストア上での決済となります。下記リンクよりお申込みください。
【キャンセルについて】
ご予約後のキャンセルはお断りしております。やむを得ないご事情でキャンセルをご希望される場合は、下記の通りキャンセル料を頂戴いたします。
4日前まで…不要
3日前~前日…参加費の50%
当日…参加費の100%
【免責事項】
台風の接近や大雪・災害など、参加される方の安全に危険が予測される場合など、そのほかやむを得ない事情で開催が困難になった場合は中止となります。その場合の参加費は払い戻しをさせていただきます。中止の際にはメール、もしくは電話にてご連絡をさせていただきます。ただし、災害時の電気・電話の断線等により連絡が困難な状況においては、予告なく中止とさせていただく場合があります。
Homelandとは?
「使い勝手の良い、長く使いたいもの」をコンセプトに、タイムレスコンフォートが提案するキッチンツールブランドです。日本各地に昔から伝わる技術を継承している職人たちと対話を重ねながら、今の私たちのキッチンや食卓にフィットする道具や器を形にしています。さりげないけれど、一度使うと手放せなくなる。そんな道具作りを目指しています。
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米炊き釜をオーブンでも!
忘れがちですが、高温で焼き上げて作る土鍋はオーブンでも使用可能な調理器具です。今回、ワタナベさんが紹介してくれたビリヤニは、その土鍋の特長を生かした料理。「インドのレストランでは、ビリヤニはタンドール窯に鍋ごと入れて炊き上げるそう。ならば、できるだけ本場の味に近づけたい!と、米炊き釜ごとオーブン焼きにする方法で作りました。炊き上がったら、オーブンから出したての釜をテーブルに持っていき、家族やゲストの前でサーブします。炊き立てのビリヤニの蓋を開けたときのスパイシーな香りは、それだけでごちそうですから」。
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Homelandの米炊き釜
有難いことに「米炊き釜で炊いたら、いつものお米がとてもおいしく炊けました!」との声がたくさん寄せられています。機能性に加え、もう1つ自信をもっているのが、幅広い料理に合うデザインです。「コロンとしたフォルム、どこかユニークな佇まいもかわいくて。この米炊き釜がわが家にやって来てから、炊き込みご飯を作る回数がぐんと増えました(笑)。海外の米料理を作っても、なぜかしっくりとなじむんですよね。ご飯を炊くだけでなく、煮込みやスープなどを作ってもよさそう」。
インドの炊き込みご飯、ビリヤニ
日本のインド料理店でもよく見かけるようになった、ビリヤニ。インドの中でも地方ごとに作り方はさまざまですが、今回はウッタル・プラデーシュ州ラクナウ風の、カレーを作り、その上に湯取り炊きした米をのせて炊く方法をご紹介します。「日本の炊き込みご飯が米に調味料を混ぜ、具をのせて炊くのに対し、「カレーを作り、上にゆでた米をのせて炊く」というのが面白いですよね。少し手間はかかりますが、その甲斐ありのおいしさ! お休みの日に、ぜひチャレンジしてください」。
ビリヤニのおいしさは、なんといってもカレーのうまみを吸った軽い食感のバスマティライスです。湯でさっとゆでて水けをきり、蒸らしてから炊くことでふっくらとしてパラリの食感に。ライスと共に口の中に広がる、野性的なラム肉、さわやかなミントと香菜、スパイスの香りもクセになり、もう一口もう一口と、ついついたくさん食べてしまいます。
材料(2~3人分)
ラム肉 300g
玉ねぎ(横半分に切り、縦薄切り) 1個分
にんにく(みじん切り) 1かけ
しょうが(みじん切り) 1かけ
香菜(粗く刻む) 適量
ミント(粗く刻む) 4~5枚
A
|水 500mL
|白ワイン 大さじ3
|シナモンスティック 1本
|クローブ 4粒
ギー(またはオリーブ油) 大さじ1
クミンシード 小さじ2
ローリエ 1枚
パッサータ(裏ごしトマト) 1カップ
プレーンヨーグルト 大さじ2
B
|ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー 各小さじ1
|レッドペッパー 小さじ1/4
|塩 小さじ1
バスマティライス
バスマティライス 120〜150g
C
|シナモンスティック 1本
|クローブ 4粒
|ローリエ 1枚
───
*小さじ1=5mL、大さじ1=15mL、1カップ=200mLです。
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① ラムはスパイスでゆでる
鍋に熱湯を沸かしてラム肉を入れ、煮立ったらざるに上げ、水けを拭く。鍋をさっと洗い、ラム肉、Aを入れて中火にかけ、煮立ったら弱めの中火にして20分ゆで、肉とゆで汁に分ける。バスマティライスはさっと洗い、かぶるくらいの水に10分ほど浸水させ、ざるに上げる。
───
Maki's Point
「ラム肉は、まず熱湯でさっとゆでて表面の汚れや脂を落としてから、白ワインとスパイスとゆで、ゆで汁にしっかりラムの香りを移します。また、この段階でバスマティライスを浸水させておくと段取りよく作れます」
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② カレー作り〈1〉
スパイス、玉ねぎを炒める
土鍋(米炊き釜)にギー、にんにく、しょうが、クミンシード、ローリエを入れて弱火で炒め、クミンの香りが出てきたら玉ねぎを加え、中火で炒める。
───
Maki's Point
「クミンシードを焦がさないように、弱火でじっくり炒めて香りを引き出します」
③ カレー作り〈2〉
調味する
玉ねぎが透き通ってきたら、パッサータ、ヨーグルト、Bを順に加えて炒める。
───
Maki's Point
「玉ねぎの甘みもおいしさなので透き通るまで炒めます。パウダースパイスはここで加えます」
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④ カレー作り〈3〉
ラムを煮る
少しとろりとしてきたら①のラム肉、ラム肉のゆで汁1カップを加え、煮立ったら蓋をして5分ほど煮て、香菜、ミントを加えてさっと混ぜる。
───
Maki's Point
「ラムのゆで汁で煮るのがポイント。肉の香りとうまみが、全体に広がります」
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⑤ バスマティライスをゆでる
鍋に湯を沸かし、Cを入れて10分ほど煮て取り出す。湯の中に①のバスマティライスを加えて5分ゆで、ざるに上げる。鍋にゆで上げたバスマティライスを戻し入れ、蓋をして10分ほど蒸らす。
───
Maki's Point
「余分な水分を飛ばしすためにざるにゆで上げ、手早く鍋に戻して蒸らすのがポイントです。これでふっくら&パラリの食感に」
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⑥ カレーにライスをのせ、オーブンで焼く
④に⑤を平らにのせ、①のラム肉のゆで汁50mL、ギー30mLを回しかけ、蓋をして180℃に予熱したオーブンで20分焼く。10分ほどそのままおき、さっくりと混ぜて器に盛り、好みで香菜を添える。
───
Maki's Point
「バスマティライスで具全体を覆うように平らにのせます。混ぜずに炊くのが、ビリヤニの特徴です」
本場の味になるべく近くしたいので、直火ではなく土鍋(米炊き釜)のままオーブンへ。
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ふっくら&パラリと炊けたら大成功! しっかり混ぜなくてOK!
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ワタナベマキさん
1976年神奈川県生まれ。夫と長男と猫2匹と暮らす。グラフィックデザイナーを経て、2005年に料理家として活動を始める。日々食べるものをおいしくていねいに作るのが信条。素材の味をシンプルに引き出す料理、素材の組み合わせに定評がある。ライフスタイルに憧れるファンも多い。現在は、テレビ、雑誌、オンライン料理教室など幅広く活躍中。著書は『マキさんの極上シンプルおにぎり』(ワン・パブリッシング)、『毎日のおかずはシンプルがいい』(エムディエヌコーポレーション)、『ほったらかしでおいしい! せいろでおかず蒸し:手軽に毎日ごちそう気分!』(Gakken)など多数。
https://maki-watanabe.com
Wa&_ (ワンダー)
wa&_(ワンダー)は、現代版“にっぽんの味”を料理家ワタナベマキが提案するブランドです。"日々の食卓に、小さなワンダーを"をテーマに、世界各地の料理から受けたインスピレーションを繊細な和のテイストにアレンジしてお届けします。
撮影/竹内章雄
構成・文/飯村いずみ
アートディレクション/小橋太郎(Yep)