ともに暮らすなら天然素材のダイニングテーブルを
家族で暮らす家にも一人暮らしの家にも、食事の時間は必ずやってきます。そして必ず使うのがテーブル。仕事や家事に区切りをつけて食卓につくひととき、触れた瞬間にほっとするような安心感、温もりを感じられるのが天然木のダイニングテーブルです。ヒヤッと冷たく感じる石や樹脂とは違い、天然の木材ならではの温かさ、柔らかさをいつも感じられます。
毎日触れるものだから、素材にもこだわりたい
ご飯を食べたり、仕事をしたり、宿題をしたり。ダイニングテーブルは家族が1日に何度となく使い、手で触れる家具。そしていつも家族の団欒の中心にある家具です。そんな大切な家具だからこそ、デザインもさることながら、素材選びを大切にしたいもの。手に触れた時に柔らかさや温かさを感じられ、丈夫で、傷やシミさえ味となり、年月が経つほどに風合いが増す、天然の木材をおすすめします。
ひと口に木材と言っても、種類によって色や手触り、見た目の印象や特徴も異なります。タイムレスコンフォートが提案するダイニングテーブルの主な素材は4種類。ウォールナット、オーク、ポプラ、チークです。まずはぜひ店頭で見て、触れて、実際に体感してみてください。
ウォールナット材は、高級木材として重用されるクルミ科の木材。色合いは深い茶褐色、黒、紫などの色が複雑に幾重にも重なり、深みのある美しいグラデーションを作ります。この自然が織りなす色合いと炭を流したような美しい木目がモダンかつ落ち着きのあるシックな印象で、とても人気の高い木材です。適度に強く、硬く、重く、衝撃に強く、接着や研磨も容易で仕上がりが美しいため、家具材や突き板に適しています。
オーク材はブナ科の木材で、北米産のホワイトオークや日本でも見られるミズナラなど種類の多い広葉樹。重くて硬く、強度があり、堅牢で密実です。心材の細孔は液体を通しにくく耐水性が高いため、ウイスキーの樽や船の床として使われてきました。クセのない色と木目が特徴で家具材や床材として広く使われています。柾目(まさめ)面には良質な木材の証である虎斑(とらふ)、銀杢(ぎんもく)などの独特の模様が入っていることもあります。
ポプラ材は北米などを原産とするイエローポプラという木を用いています。樹高40mにもなる大木で、成長が早く、樹林面積も広いため、サスティナブルな木材として注目されています。大きく育つため、ダイニングテーブや大型の収納家具など大きな家具によく用いられます。軽く、乾燥しやすいため狂いが生じにくく、加工がしやすいのが特徴です。繊細な木肌の柔らかな木目が魅力の木材です。
チーク材は世界三大銘木のひとつで、古くから高級家具の材料として使われてきました。インド、タイ、インドネシアなどの熱帯雨林を産地とし、現在では高品質なチーク材が手に入りにくくなっていて、ますます希少性が高くなっています。材面は油っぽく、耐久性と強さと硬さが備わり、その割に加工もしやすいため、古くは船の甲板に使われていました。現在は家具材や床材、工芸品や突板として広く使われています。今回ご紹介するdareelsのチーク材は、インドネシア・ジャワ島の古い建物を解体した際に出た材を用いた、サスティナブルで貴重なチーク材です。長く使われて味わい深くなり、趣が増した古材チークならではの唯一無二の表情を楽しめます。
コンパクトな空間におすすめしたいのは
一人暮らしや二人暮らしの、コンパクトな空間にフィットするダイニングテーブルをお探しのかたへ。頃合いのいいサイズ感で、上質な木材を使用し、長く使うほどに風合いが増すテーブルを提案します。妥協せずに良質な天然素材のものを選んでおけば、将来ライフステージが変わって家族が増えたり、もっと広い家に越したりしてダイニングテーブルとしての使命を終えたとしても、仕事机や子ども部屋の机として活用できます。
エクリュクス エピ ダイニングテーブル 800
ワンルームなどの部屋にも置ける80cm角のダイニングテーブル。小ぶりなサイズの上に、天板が脚から浮いたようなデザインや華奢な脚によりさらに軽やかに見え、圧迫感を感じない洗練されたデザインです。正方形のダイニングテーブルって、探すと意外に見つからないもの。しかも90cm角、つまり畳半畳分以下のコンパクトなサイズとなるとなおさらです。例えば6畳の部屋に、このダイニングテーブルと椅子1脚、ベッドを置けば、食事、仕事や勉強、睡眠とストレスなく快適に過ごせそうです。普段、1〜2人で使用する時は壁付けで置き、来客時は壁から離して置けば最大4人でテーブルを囲むこともできます。日本の住宅事情に寄り添う貴重なサイズ感でこのクオリティの高さはおすすめ。明るい色とクセのない木目のオーク材は、北欧やイタリアモダン、和っぽい家具などスタイル、インテリアを選ばず合わせやすいのが特徴です。ナチュラルで温かみがありながらモダンさを感じるインテリアに仕上げてくれます。部屋のトーンを明るくしたい、日当たりがあまり良くなく部屋が暗い、というかたもぜひ取り入れてみてください。
EPI DINING TABLE WALNUT 800
エピ ダイニングテーブルウォルナット 800
80cm角のダイニングテーブルのウォールナット材がこちら。同じサイズ、デザインながらガラリと印象が変わります。オーク材に比べるとシックで落ち着いた印象で、ウォールナットの柔らかく滑らかな木肌は触れるたびに心地よく、上質な暮らしをもたらしてくれます。使い込んだアンティークの家具や北欧のヴィンテージ家具などとも馴染みがよさそう。温もりを感じる落ち着いたインテリアや高級感のある洗練されたインテリアを目指すかたにおすすめです。また小ぶりなサイズなので、仕事や趣味をするための机や勉強机としても使えます。ウォールナット材は、大人のための書斎にもぴったりです。
EPI DINING TABLE OAK 1200
エピ ダイニングテーブル オーク1200
2人が椅子を横に並べて座れる幅120cmのダイニングテーブルです。4人で囲める大きさながら、奥行きが75cmと浅め。コンパクトな日本の住環境にフィットする嬉しいサイズです。長方形のダイニングテーブルは、縦長の部屋が多い日本の住宅に置きやすいのも特徴です。天板が浮いているような浮遊感のある軽やかなデザインにより、サイズが大きくなっても圧迫感は感じず、オーク材の明るい色合いもあって、ナチュラルでモダンなインテリアにぴったり。モールディングやろくろ仕上げのディテール、ポイントにあしらわれた真鍮色のスチールパイプや真鍮のアジャスターの端正なデザインが魅力で、置くだけで上質な空間へと導いてくれそう。
EPI DINING TABLE WALNUT 1200
エピ ダイニングテーブル ウォルナット1200
幅120cmのダイニングテーブルの素材違い、ウォールナット材のテーブルです。深みのある木目の色合いに、真鍮色のパーツの組み合わせがとても上品で温もりを感じます。飽きずに長く使い続けられそうな、しっとりとした落ち着きのある佇まい。重厚になりがちなウォールナット材を今の空気を感じる軽快なデザインに仕上げていて、モダンなインテリアにもクラシックなインテリアにも合います。家族で食卓を囲み、食事をする時間を、温かく穏やかに演出してくれそう。奥行きが浅いので、仕事や勉強用の机としても使い勝手がよくおすすめです。
BISTRO SQUARE TABLE
ビストロスクエアテーブル
その名の通り、ビストロにありそうな68cm角のコンパクトなサイズの正方形のテーブル。1本脚のスマートなデザインでスペースをとらず、椅子が置きやすいのも嬉しい点です。タイムレスコンフォートの中で最も小さく、ダイニングテーブルとして1人や2人で使うのはもちろん、人がよく集まるお宅なら、飲み物や料理、食器などを置くサブテーブルとして使用するのもおすすめです。他にもサンルームや書斎、趣味の部屋のテーブルとしてなど幅広く活用できます。同じシリーズで、天板が円形のランドテーブルもあります。
普段はコンパクトに、来客時には大きく変身
普段の生活では過不足のない充分なサイズなのに、いざ家族や友人が集まるとなると小さ過ぎる。ダイニングテーブルにこんなお悩みをお持ちのかたも多いのではないでしょうか?そんなかたには伸長式のテーブルをおすすめします。シーンに寄り添って簡単に大きさを変えられ、私たちの暮らしを頼もしく支えてくれる。とても使い勝手のいい便利さと、美しさを兼備したダイニングテーブルです。
ジュリー ラウンド エクステンション ダイニングテーブル
人気のJULIEシリーズに、新たにφ105cmの使いやすいサイズ感のラウンドテーブルが加わりました。素材はポプラ材で、北欧ヴィンテージ家具を彷彿とさせるデザインと色合い。脚の先端に付けられた真鍮製アジャスターが、ポイントになっています。このテーブルの最大の特徴は伸長式で、ラウンドテーブルから楕円形のテーブルに変身すること。天板の下に格納してある追加天板をセットするだけで、簡単に幅150cmの大型テーブルとなります。追加天板を使わない時は、天板の下にすっきり収納できるのも嬉しい点です。よく見かける伸長式のテーブルのように、使わない時は天板の下に取り外した追加天板を別の場所に収納する必要もなく、しまっておけるので、場所をとることもありません。伸長部分を隠すように天板を取り付けているため、横から見た姿も美しい仕上がりに。普段はコンパクトなラウンドテーブルとして使用し、来客時には大きな楕円テーブルに伸長してゆったりと、と使い分けができます。北欧ヴィンテージをはじめミッドセンチェリー期の家具や、それを彷彿とさせるデザインの家具との相性の良さは言わずもがな。シンプルなデザインが合わせる家具を選ばず、おおらかに受け止めてくれます。
JULIE ROUND EXTENTION DINING TABLE WHITE OAK
ジュリー ラウンドエクステンションダイニングテーブル ホワイトオーク
上と同じデザインの素材違い、ホワイトオーク材の伸長式ダイニングテーブルです。天板と脚部に高級木材と言われるホワイトオーク無垢材の突板を使用した贅沢なつくり。ホワイトオークは、先述した通り、古くから船の床やワインの樽などにも使用されてきた耐久性・耐水性に優れた木材です。ほんの少しグレイがかったな美しい色味の板目は、明るくナチュラルな雰囲気でありながら、洗練された大人っぽさと上質さをも感じられます。ガタつく時は脚の先端に付いた真鍮色のアジャスターで調整すればO K。長く使い続けられるクオリティの高い、美しいダイニングテーブルです。
NEW JATI CIRCLE 1100 DINING TABLE
ニュージャティ サークル1100ダイニングテーブル
φ110cmのチーク材のラウンドテーブル。こちらのチーク材は、インドネシアのジャワ島の古い建物を解体した時に出る古材を再利用したサスティナブルなものです。長く使い込まれた味わいのある表情を上手くいかし、モダンなテーブルへと蘇らせています。スチール脚のシンプルなデザインで、インダストリアルスタイルにはもちろん、モダンなインテリアにもフィットします。椅子を置きやすく、詰めれば数人が座れるのもラウンドテーブルの嬉しいところ。年月を重ねた古材にしか醸し出せない天板を生かした唯一無二の魅力的なテーブルです。
ゆとりのある空間には大きなダイニングテーブルを
少しでも空間にゆとりがあったなら、ぜひ大きなダイニングテーブルを置いてみてはいかがでしょう。家の中心の場となり、自然と人が集まってくるような。そこでは暮らしのさまざまなシーンが紡がれていくはず。たくさんの人が集まり会話を楽しむ…。たとえ豪華な料理がなくても、それだけで贅沢なご馳走、時間です。食事だけでなく、宿題をしたり、絵を描いたり。仕事をし、メイクも読書もできる。大きなダイニングテーブルには暮らしのどんなシーンをも受け止めてくれる懐深さがあります。
ジェネシスダイニングテーブル
NEW JATI CIRCLE 110 DINING TABLEと同じく、インドネシア・ジャワ島のチークの古材を使って作られたダイニングテーブルです。180cm×90cmという4〜6人がゆったり座れるサイズです。クセのない、とてもすっきりとしたシンプルなデザインなので、どんな椅子とも合わせやすい。加えて素材に表情のあるラスティックな古材を用いているため、まるでずっと昔から使っていたような温かさと、使い込んだようなこなれた雰囲気を感じさせてくれる。そんな、デザインと素材の絶妙なバランスこそがこのテーブルの魅力です。シンプルでモダンなのに決して冷たい感じがしなくて、家族や友人たちと皆でわいわいと食卓を囲みたくなります。また、無駄のないシンプルなフォルムはワークデスクとしてお使い頂くのもおすすめです。2人で仕事をしてもストレスがない大きさだし、親子で仕事と勉強を一緒にすることもできます。これだけスペースに余裕があれば、食事やおやつの時にいちいちテーブルを片付けなくても良さそうです。ダイニングテーブルこそ、大は小を兼ねる。大きいテーブルには豊かな時間が流れます。皆が思い思いに過ごせ、つい人が集まってくる、そんな心地の良い魅力的な場所になるはずです。
GILI DINING TABLE 1400
ギリ ダイニングテーブル1400
ぽってりと愛嬌のある円柱状の脚、天板の四隅の角も丸く、全体に丸みを帯びた凝ったデザインのダイニングテーブルです。角のないデザインなので小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心してお使い頂けます。天板は薄く見えるように斜めにカットされ、脚から少し浮いているように見えるため、とても軽やかに見えます。こちらもインドネシア・ジャワ島の古材のチーク材を用いて作られています。サイズは140cm×80cmと、4人が座れる使い勝手のいい大きさ。現在では大きなサイズのチークの古材はなかなか手に入りにくくなっているため、140cmの天板はとても希少なのだとか。もともと反ったり割れたりすることが少ない耐久性の高いチーク材。年月を経て、風合いが増した古材は、さらに使い込むことでますます魅力が増していきます。
JATI WL ROUND DINING TABLE 1400
ジャティ ダブルエル ラウンドダイニングテーブル1400
φ140cmとゆったりとしたサイズの、タイムレスコンフォートで一番大きなラウンドテーブルです。ゆとりを持って6人が座れ、きゅっと詰めればそれ以上座ることもできそう。そう、ラウンドテーブルの良さは座る人数を限定しないこと。そして、隣の人との距離が近く、テーブルを囲む人の顔がまんべんなく見えるため、より親密な距離感で食事や会話を楽しめることです。食べること、集うことが好きで、スペースにゆとりがあるならば、ぜひ大きなラウンドテーブルを置いてみることをおすすめします。食事の時の会話の弾みかたも違ってくるかも知れません。こちらのテーブルは六角形の脚と、2枚重ねることで強度とデザイン性を高めた天板に特徴のあるデザイン。すべてに希少なインドネシア・ジャワ島の古材のチークが使われています。デザイン、サイズ、素材、そのすべてから圧倒的な存在感を感じる、一生物として愛用したいダイニングテーブルです。
JULIE DINING TABLE 1600
ジュリー ダイニングテーブル1600
天板は赤みがかった端正な木目のポプラ材、細身のすっきりとしたデザインの脚部には強度のあるラバーウッドを用いたダイニングテーブル。脚先の真鍮色のアジャスターがポイントとなり、ミッドセンチュリー期の北欧家具を彷彿とさせる、上品かつどこか懐かしさも感じるデザインです。ミッドセンチュリー期のヴィンテージ家具やその時代を彷彿とさせる家具にぴったり合いますし、もちろん現代の家具とも好相性。全体的に丸みを帯びた優しいデザインのため、ぶつかっても安心です。160cm×85cmのゆったりとしたサイズで、6人くらいまで余裕を持って座れるから、人が集まる家におすすめです。
近年、家の中心がダイニングキッチンという住まいが増えています。つまり、ダイニングテーブルが家の中でますます重要なアイテムになってきているということ。食べて、集って、仕事をして、勉強もする。たくさんの役割を果たしてくれ、人によってはベッドと同じくらい長く過ごす場所になってきているのかも知れません。せっかくなら、これまでご紹介した天然素材のダイニングテーブルのような、年月を重ねても使い続けられる良質なものを選びたいものです。あなたの暮らしを豊かにし、心を潤してくれる、良き相棒となるダイニングテーブルを、この春見つけてみてはいかがでしょう。
ダイニングテーブルと合わせて使いたい チェア
今回ご紹介した以外にもたくさん…ダイニングテーブルはこちらから
構成・文/鈴木奈代
アートディレクション/小橋太郎(Yep)