[ スタッフの愛用品 Vol.1 ]

くらしと共に変化した
「私の包丁」ヒストリー

Column・2022.08.26

「TIMELESS COMFORT」 MD担当の白石です。

 料理を作るときに欠かせない調理道具といえば「包丁」。握りやすさや切れ味など、包丁を選ぶポイントはいろいろありますが、料理好きの方もそうでない方も、料理の時間を心地よくすべく、自分に合った1本を探求されていることと思います。お気に入りの道具は、丁寧にお手入れしながら大事に使い続けることで、自分だけの愛着ある道具に育っていきますね。

今回は私が愛用してきた「包丁」をご紹介していきたいと思います。

 包丁との付き合い方は人それぞれです。何種類かの包丁を材料によって使い分ける方、使い慣れた一本で様々な作業をこなす方…。私の場合は後者で、愛着ある一本を長年大切に使うタイプ。それでも刃こぼれして使えなくなったり、生活環境が変わったりなど、様々な理由で代替わりしていきました。

「一代目」はひとり暮らしを始めた時に父に買ってもらった「薄刃の包丁(ブランドはよくわかりません)」。10年以上使っていたのですが、少々強引な使い方をした結果、使用困難となってしまいました。よくも悪くも思い出の一本として、現在も棚の奥に保管しています。

「二代目」は「ヘンケルスのツインプロ三徳包丁」。大きめの私の手にもしっくりと馴染んで握りやすく、適度な重みがあるので、カボチャなどの硬い食材や、丸ごと1個のキャベツなど大きな野菜を切るときも安心感があります。どんな調理をするときも「この1本でほぼ事足りる!」というほど使い勝手のいい包丁なので、長年メイン包丁として愛用してきました。自己流ではあるものの、しっかりとお手入れをしながら…。

ところがここ数年、私自身の生活環境の変化により、自宅で料理をする機会がすっかり減ってしまいました。そうなると、今まで使っていた「二代目」をお手入れする機会も減り、気がつけば切れ味が今ひとつ……という状態に。そこへ新たに登場したのが「グローバルのペティナイフ」です。

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「新たに」とは言ったものの、実はこのペティナイフが私の手元に来たのは20余年前。しかし当時は、ハンドルが細く小さいペティナイフの握り心地に若干の違和感を感じたため、その後日常で使うことはありませんでした。しかし、大物や硬い食材が登場しなくなった最近の私の料理時間には、コンパクトで小回りのきくこのペティナイフが大活躍! 最初に感じていたハンドルの握りの違和感も、使っていくうちにすっかりなくなっていきましたし、自分なりの切り方のコツなども体得してきました。今ではもう、毎日の料理にはこのナイフと小さなまな板があれば十分、というほどに。過去の自分は、「食わず嫌い」ならぬ「使わず嫌い」だったのでしょう。ペティナイフは小さく、お手入れも短時間で済むので苦にならないところもメリットです。

生活環境がもとに戻ったら、再び「二代目」が活躍することになると思いますが、しばらくの間はこの「三代目」のペティナイフを育てながら、自宅での料理時間を楽しく快適に過ごしたいと思っています。

包丁を研ぐ時間はストレス発散に

余談ですが、「包丁のお手入れ=包丁を研ぐ作業」を「面倒なもの」として敬遠される方は多いですよね。でも、頭の中を無にして砥石で包丁を研ぐ時間は、意外にもストレス発散になるので私は好きなんです。また、たとえ自己流のやり方でも、研いだ後の包丁の切れ味がスッと良くなるのは、とても気持ちがいいものです。

こまめにメンテナンスをしているので、私の砥石は真ん中の部分が削れてへこんできてしまいました。
先日実家で砥石を削る石を見つけたので、今度それを使って砥石もメンテナンスしてあげようと思っています。

 ご自身で研ぐのが不安、億劫だという方には、ヘンケルスにもグローバルにも、包丁の研ぎ直しサービスがあります。どちらもオンラインで申し込めますし、価格も良心的なので、とても便利です。普段はシャープナーなどを使ってご自身で簡易的なお手入れをし、切れ味が悪く感じたら、プロの手によって切れ味を復活させてもらう……という方法なども良いと思いますよ。

※特にグローバルは刃の形が特殊なので、慣れない方はメーカーでのメンテナンスをお勧めします。