おいしいコーヒーの淹れ方

Homeland EVERYDAY・2023.06.09

Homelandのコーヒーアイテムは信楽焼で作られています。信楽焼とコーヒーの相性は抜群で、だれでも簡単にまろやかなコーヒーを淹れることができます。淹れたコーヒーを受け止めるジャグまで信楽焼というのは珍しく、コーヒー好きのお客様には大好評です。そこで、今回はドリッパーもジャグも陶器製のこのコーヒーアイテムで、おいしいコーヒーを淹れるコツをご紹介します。

❏ Homeland のドリッパー&ジャグ

じっくり抽出するドリッパー
全体の形は台形で、底面は平らになっていて、三つの穴が施してあります。底面が平らになっているため、お湯がストレートに落ちず、ゆっくりと落ちていきます。Homelandが試行錯誤繰り返してやっと完成したこの形だからこそ、自信を持っておいしいコーヒーを淹れていただけます。持ち手がついていないのでお湯が入っている間は触れない方が安心です。外すときはふきんなどを使うといいでしょう。

直線的なデザインが美しいジャグ
全体の形は筒形で、直径10×高さ14.5㎝。スリムなフォルムが美しく、液だれしない愛らしい注ぎ口と取っ手がついて、温もりのある手触りです。容量は600㎖(満水容量750㎖)とたっぷり入り、陶器製だから保温性が高いのも魅力です。コーヒー以外の飲み物を入れたり、水差しとして使うこともできます。

コーヒーと好相性の信楽焼
琵琶湖周辺で取れる陶土を使って、高温でしっかりと焼きしめた信楽焼。土感を生かしたほどよい重厚感と風合いのある焼き上がりで見た目が美しく、しかも丈夫です。また信楽焼の土は多孔質で遠赤外線効果があるので保温性が高く、温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態を保ってくれます。

「緋色」と「青白マット」の2色展開
火の色をうつしたような「緋色」(スカーレット)と、ちらりと覗く素地色に、鮮やかなブルーの釉薬が映える「青白マット」。キッチンに置いてもインテリアとして映えます。また釉薬をかけて高温で焼きしめているので、目止めの必要がありません。購入したら洗ってすぐにお使いいただけます。

❏ Homelandで淹れるコーヒーのいいところ

ポイントを押さえれば、
だれでも簡単に淹れられる

じっくりと抽出したコーヒーは、コクのある深い味わいに仕上がります。Homelandのドリッパーは個性的な形をしているので、挽いたコーヒー豆とお湯の触れている時間が長く、コーヒーの旨みを最大限に引き出します。ちょっとしたポイントを押さえて、コーヒーの豊かな香りや味わいを、余すところなく楽しみましょう。

お手入れも簡単

使い終えたら、中性洗剤を使ってスポンジでしっかり洗い、乾いた布巾で水気をふき取ってください。開口が大きくシンプルな構造なので隅々までしっかりと洗えます。高温で焼きしめた陶器なのでシミはつきにくいのですが、使い終えたらなるべく早く洗うことをおすすめします。万が一シミがついて取れないときは、薄めた塩素系漂白剤で洗うか浸しておけばきれいに取れます。

❏ Homelandで淹れる基本のコーヒー

コーヒーは豆の種類や焙煎の度合い、淹れ方で香りも味も変わります。ここではだれでもおいしく淹れるための基本の淹れ方をご紹介します。下の図は1〜3人分の豆とお湯の量、抽出量の目安を示したものです。淹れるときの参考にしてください。

元データ

❏ 準備するもの(マグカップ2杯分)

  • ドリッパー&ジャグ
  • お好みのコーヒー豆
  • ミル
    *お店で挽いてもらったものでもOK。
  • 紙フィルター(台形・2~4人用)
    *必ず台形型の2~4人用をお使いください。ウェーブ型や円錐型だと目詰まりしてドリップがうまくできない可能性があります。また、漂白されたフィルターの方が紙臭さが少ないのでおすすめです。
  • ケトル
  • お水 420㎖
    *ドリッパーとジャグの温め用に150㎖。合計600㎖くらいを用意します。
  • 温度計(あれば)
  • キッチンスケール

❏ おいしいコーヒーの淹れ方

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟭
豆を挽く
コーヒー豆をスプーンではかり、ミルで挽きます。豆の量とお湯の量は、小さめのマグカップ2杯分なら上の図の2人分を目安に。豆をひいている間にお湯を沸かしましょう。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
コーヒー豆は中~深煎りの中細挽きがおすすめ。コーヒー豆は直射日光や湿気が苦手なので、ジッパー付きの保存袋などに入れて冷凍保存を。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟮
ペーパーをセットする
ジャグの上にドリッパーをのせ、耳を折りたたんだ紙フィルターをドリッパーにセットします。このとき必ず三つ穴の列とフィルターが垂直になるように。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
三つ穴と平行にフィルターをセットすると、底面が平らになっているのでフィルターが穴をふさいで目詰まりの原因になるので注意を。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟯
本体を温める
沸騰したお湯150㎖くらいをフィルター全体を濡らしながらかけて、ドリッパーとジャグを温めます。温まったらジャグに溜まったお湯は忘れずに捨てましょう。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
このひと手間でフィルターの紙臭さも取り除けます。陶器製で保温力が高いので、温めておくことでコーヒーが冷めにくくなります。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟰
お湯の温度を確認する
コーヒーの香りを生かす最適な温度は85~90℃ですが、高温で入れると苦みが強くなり、低温で入れると酸味が強くなります。好みに合わせてお湯の温度の調整をしてください。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
温度計が無い場合は、お湯が沸騰して火を止めてから豆をセットする(𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟱)までの時間を目安にするといいでしょう。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟱
挽いた豆を入れる
𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟭
のミルで挽いた豆をフィルターに入れ、ドリッパーを手に持ってもう片方の手で軽くたたいて均等にならし、ジャグの上に戻します。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟭で中〜深煎りの豆をおすすめしたのは、じっくりと抽出するのが得意なHomelandのドリッパーにぴったりだからです。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟲
スケールにのせる
スケールの上に𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟱のドリッパー&ジャグをのせて、目盛りをゼロにセットします。この状態でドリップしていくのはプロの技。これでいつもおいしいコーヒーを淹れられます。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
Homelandのジャグは中が見えないので、スケールで計量しながらドリップするのがおすすめです。1㎖=1gとして計算すればOK。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟳
お湯を注いで蒸らす
20g程度のお湯を小さな円を描きながら注ぎ、豆を蒸らします。このとき紙フィルターにお湯が直接触れないように。フィルターにじんわり色がつけばOKです(30秒程度)。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
豆の中に溜まっているガスを抜いて、旨みや香りを十分に抽出するために行います。豆がドーム状にしっかり膨らんだら、うまくガス抜きができた証拠。

𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟴
重さをはかりながらドリップ
𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟳
と同様に小さな円を描きながら、4回に分けてお湯を注ぎます。400㎖(g)の抽出の場合は、100㎖(g)ずつ4回ドリップすればOKです。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
最初の2回はコーヒーの成分を抽出するため。残りの2回は薄めるお湯の量と考えてください。後半にドリップする量を増やせばさっぱりとした味に仕上がります

▽ 𝗙𝗶𝗻𝗶𝘀𝗵
できあがり
マグカップに注ぐ前に、ジャグに溜まったコーヒーをスプーンなどでひと混ぜして抽出液を均一にします。これをマグカップに注いだらできあがり。

❏ アイスコーヒーも簡単に作れます

ここでは2つの方法をご紹介します。ジャグに氷を入れてドリップする方法と、挽いたコーヒーの上に氷をのせてとけた水で抽出する方法。2つの方法にチャレンジして味の違いを楽しみましょう。

► ジャグに氷を入れてドリップする方法
準備するもの/
氷150g、好みのコーヒー豆20~24g、お湯200㎖
でき上がり量/約300㎖。氷を入れるなら500㎖くらいの大き目のグラス1杯分。
淹れ方/ジャグに氷を入れ、基本の淹れ方𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟭𝟬𝟴と同様にしてドリップします。お湯でジャグの氷はとけるので、グラスに氷を入れてから注いでください。
*ジャグに入れる氷の量や、お湯の量で濃さは調整できます。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
“アイスコーヒーの場合はホットコーヒーの2倍の豆を使う”ということを覚えておきましょう。アイスコーヒーには深煎りの豆がおすすすめです。

► 氷出しコーヒー
準備するもの/
氷150g、好みのコーヒー豆20~24g、お湯適量(1杯分)
淹れ方/基本の淹れ方𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟭𝟬𝟳は同様ですが、𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟳で豆を蒸らしたら、その上に氷をのせます。氷からとけた水がゆっくりと時間をかけて成分を抽出。お湯でドリップしたときよりも、よりまろやかで深い味わいに。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
同様の手順で氷出し緑茶もおいしく淹れられます。時間はかかりますが、基本的にはほったらかしでOK。技いらずでおいしいコーヒーや緑茶が味わえます。

❏ ほかにもこんなに楽しみ方があります!

元データ

► ドリッパーで出汁がとれます
準備するもの/
かつおぶし50g、お湯180㎖
とり方/ドリッパーにフィルターをセットして、𝗦𝘁𝗲𝗽 𝟬𝟯の要領でフィルターのにおいを取り、かつぶしを入れてドリップの要領で出汁を抽出します。とった出汁はジャグにラップなどをかけて冷蔵保存可能。3日ほどで使い切るようにしてください。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
高温でしっかり焼しめてある陶器製のドリッパーはにおいが付きにくいのですが、気になるときは重曹やレモンを使って洗えばにおいがなくなります。

► 抽出後のコーヒーかすを再利用してサスティナブルな活用を
コーヒー豆には小さな穴があり、この穴がにおいを吸着してくれます。抽出後の豆のカスや、香りが飛んでしまった豆を布袋に入れて、においの気になる場所に置いて再利用を。ただし湿ったまま使用するとカビの原因になるので、しっかりと乾燥させてからお使いください。600Wの電子レンジで2~3分加熱してもOK。機器の種類によって熱ムラが出やすいので、加熱中は焦げないように見ながら行いましょう。

☑︎𝗣𝗼𝗶𝗻𝘁
コーヒー豆のカスはにおい取りのほかに、植物の肥料にしたり(植物の種類によって向き不向きがあります)、アリやナメクジなどの虫よけに使ったり、曇ったグラスを洗うときの研磨剤代わりにも活用できます。

❏ TIMELESS COMFORT COFFEE SELECTIONS

タイムレスコンフォート一押しのHomelandのコーヒーアイテムをはじめ、ケトル、保存瓶などのコーヒーまわりのアイテムがたくさんあります。揃えて使うとコーヒーを淹れる楽しみがさらに広がるでしょう。ギフトにも人気の商品なのでお役立てください。

元データ
セットでおすすめ!
Homeland コーヒーカップ

おいしいコーヒーの淹れ方、いかがでしたか? まずは難しく考えず手順通りにトライしてみてください。きっとだれでもおいしいコーヒーが淹れられるはず。これに味をしめたら、もうあなたはコーヒーの虜になっていることでしょう。さらにHomelandのドリップとジャグのセットなら、出汁も取れるし、氷出し緑茶だってお手のもの。毎日の暮らしの中で役立つ道具としてフル活用してください。

動画・撮影/上端春菜(bean) 
アートディレクション・文/小橋太郎(Yep)