樹齢200年以上のオリーブウッドから作られる、
イタリア「Arte Legno」のキッチンツール

あの道具、この道具・2023.10.13

オイルや塩漬けの実などで馴染み深いオリーブ。その木は強度や抗菌性の高さに優れ、キッチンや食卓まわりに使うツールの素材としてもポピュラーな存在です。
平和のモチーフとしてハトとともに描かれることも多く、「平和」や「幸せ」を連想する素材であることから、ご結婚やお引越しといったお祝いごとのギフトにもおすすめなアイテムの一つ。今回はそんな縁起物のオリーブウッドを使用したキッチンツールのご紹介です。

オリーブウッド製品を
大切に作り続ける
イタリア「Arte Legno」

オリーブの木は、スペイン・イタリア・ギリシャといった地中海沿岸地方を中心に、世界各地で栽培されています。
TIMELESS COMFORTが取り扱う「Arte Legno(アルテレニョ)」は、「イタリアで最も美しい村」に選定されているウンブリア州・スペッロ村に工房を構えています。
美しい自然の風景が残るスペッロでは、元々オリーブの実を生産するために植えられたオリーブの木を、むやみな伐採から守るための制度が存在しています。
その制度とは、最低でも80年以上の樹齢であること。そして何等かの事情でオリーブの実を生産するという役目を終えた木であること。
これらの条件を満たしたオリーブウッドだけが伐採・製品への加工を許されているのです。
さらに、「Arte Legno」は樹齢200〜300年のオリーブウッドを厳選して使用しているというから驚きです。私たちが生まれるずっと前から、遠く離れたイタリアの地で根を張ってきたと思うと、より一層愛おしさが増してきますね。

豊かな自然に育まれた、
個性あふれる表情も魅力のひとつ

オリーブウッドといえば、特徴的なのはなんといってもその木目。
ダイナミックにうねった木目はオリーブウッドならではの表情ですが、直線が上品なものや柔らかな曲線が美しいものまで、実に様々な顔を見せてくれます。
また、オリーブウッド製品の代表格ともいえるカッティングボードでは、オリーブ本来の木の形を活かしたタイプと、職人が手作業でかたどりしたタイプをご用意。どちらも素材を無駄なく使うことも大切にしているので、多少の形やサイズの個体差はご愛敬です。
木目の表情とも相まって、ひとつひとつが唯一無二のオリーブウッド製品。一期一会の出会いを楽しんで頂けたらと思います。

合わせて使いたい、
ドイツの
キッチンナイフブランド
「Robert Herder」

刃物の街として世界的にも知られる、ドイツ・ゾーリンゲンで1872年に創業したナイフブランド「Robert Herder(ロベルトヘアダー)」。第二次世界大戦の戦火を奇跡的に逃れた同社は、機械化が進んだ今でも伝統的な手作業にこだわり続ける稀有なメーカーです。優れた刃付けの技術に裏付けされた高品質なナイフは抜群の切れ味を誇ります。

TIMELESS COMFORTではマルチナイフ、バターナイフ、ブレッドナイフ、チーズナイフの4種をラインナップ。どれもクラシカルなデザインが美しく、食卓でそのまま使いたくなる存在感を放ちます。
手になじむ天然木の持ち手は、オリーブ・チェリー・プラムの3種類。オリーブをチョイスして「Arte Legno」とお揃いで使っても素敵です。

朝・昼・夜の
シーン別でご紹介。
オリーブウッドのある食卓

#ラクしたい朝!

フルーツは
切りながら食べてもOK!
なんちゃってワンプレート

カッティングボードをプレート代わりに使えば、「切る・盛る・食べる」のすべてが完結します!使うアイテムは少ないほど準備も後片付けもスマートですよね。
そこでぜひ合わせたいのが「Robert Herder」のバターナイフ。バターナイフでありながら食卓用のナイフとしても十分すぎるほどの切れ味を備えているので、これ一本で「切る・塗る・すくう」を網羅します。
ゆっくり過ごせる朝なら、おしゃべりしながらフルーツを切り分けてスローな時間を楽しんでも。

#自分だけのちょっと贅沢なお昼に

具材を切って載せるだけのオープンサンドもなんだか素敵に…

Sサイズのカッティングボードなら、一人分の軽めな食事にぴったり。
切って載せるだけでパパっと簡単、でも具材次第でリッチ感も楽しめるオープンサンドは
カッティングボードとの相性抜群。午後のモチベーションアップを図りましょう!

#ゲストを招く夜

ビッグなカッティングボードで気合を入れておもてなし!

贅沢に切り出したオリーブウッドがインパクト大なビッグサイズのカッティングボードは、ホームパーティーで使えばゲストのテンションもアップすること間違いなし!ぜひメインのお肉料理を載せてサーブしてください。
せっかくなのでレシピと共にご紹介します!

材料と作り方(2人分)
―――
・牛肉(ステーキ用) 約400g
・塩 4g(肉の重量の1%)
・粗びき黒こしょう 適量
・オリーブオイル 大さじ2
・にんにく 2かけ
・ローズマリー 2〜3枝
・パルミジャーノ・レッジャーノ 適量
・バルサミコ酢 大さじ2
・砂糖 小さじ1・ルッコラ 適量
・フルーツトマト 適量
・レモン(くし形切り) 適量
・岩塩 適量
―――
① 牛肉は冷蔵庫から出して、30分以上おいて常温に戻しておく。赤身と脂身のあいだに切り込みを入れ、筋を切り、塩を全体にまぶす。
② フライパンにオリーブオイル、にんにく、ローズマリーを入れて弱火にかけ、香りがしてきたら①を入れ強火にして全体に焼き色をつける。もう片面も同様に焼き色をつける。
③ ②の肉をバットに取り出し、アルミホイルをかけ15分ほどおく。
④ ②のフライパンに③から出た焼き汁、バルサミコ酢、砂糖を入れて強火で加熱し、とろみがついてきたら火を止め器に盛る。
⑤ 食べやすい大きさに切った③、④、ルッコラ、フルーツトマト、レモン、岩塩を器に盛り、最後にパルミジャーノ・レッジャーノをスライサーなどでたっぷりとかけ、オリーブオイルをまわしかける。

#番外編!夜のおつまみ

ワイン片手にワイワイつまめる、フォトジェニックなおつまみボード

大人数で楽しみたい夜におすすめな、おつまみでもしっかりテーブルの主役になるコーディネートです。
チーズやナッツ、オリーブ、サラミ、ドライフルーツといった定番のワインのお供に、フレッシュフルーツをミックスすることで瑞々しくあざやかなビジュアルに。チーズはあえて大きいまま盛りつけると、ちょっとリッチな印象を演出できます。
形が独特なチーズナイフは、刃が真っ直ぐ垂直に落としやすいよう設計されているので、厚みのあるチーズや柔らかいチーズでもどんと来い!です。ゲストのお好みに応じて好きなだけ取り分けてもらいましょう!

時々のお手入れで、
長く愛せる相棒に

オリーブウッドは抗菌性に優れた素材なので、毎日のお手入れで気を付けて頂きたいことといえば、「使った後は中性洗剤でよく洗い、よく乾かす」。これだけです。
ですが、乾燥のしすぎには要注意!
表面が白く変化してきたらお手入れが必要な合図です。表面にオリーブオイルを伸ばし、擦り込むように馴染ませながらキッチンペーパーなどで余分なオイルを拭き取ってください。
オイルが馴染むにつれ変化するその色味やツヤも楽しみながら、自分だけのオリーブウッド製品を育てる感覚でメンテナンスの時間も楽しんで頂けたら幸いです。

*食洗機のご使用はおすすめしておりません。思わぬ力や熱がかかることでひび割れに繋がる恐れがあるため、避けて頂くのがベターです。

日常的にガシガシ使えるタフさを備え、メンテナンスも時々でOKというオリーブウッド。これは末永く使う以外に選択肢はありません!普段の食事からおもてなし料理まで、食卓の歴史をともに刻む愛おしい相棒になってくれることを期待して、ご自身用はもちろん大切な方へのギフトに選んでみてはいかがでしょうか。

撮影/上端春菜(bean) 
アートディレクション/小橋太郎(Yep)