デザインもサイズも心地よく寄り添う
「ēcruxe」ダイニングシリーズ
「ēcruxe」ダイニングシリーズ
TIMELESS COMFORTオリジナル家具「ecruxe」シリーズに、新たにダイニング家具が加わりました。日本の住宅環境に寄り添うコンパクトなサイズ感、温もりを感じられる上質な素材感、そしてベースはシンプルでありながら細部にわたりこだわった美しい仕上がりが人気の「ecruxe」シリーズ。全体的に使いやすい小ぶりなサイズですが、実際に置いてみたり座ってみるとゆったりとした包容力や豊かさを感じられます。そして日々使い、触れるたびに、良い素材を使って心をこめて丁寧に作られた家具だなと感じられるはず。合わせやすいことも人気の理由のひとつで、今回のダイニング家具も同シリーズのリビング家具と合わせるのはもちろん、他のデザインの家具と合わせてもお使い頂けます。
ecruxeとは
「ecruxe(エクリュクス)」という名前は、「ecru(エクリュ)」と「luxe(リュクス)」を組み合わせた造語です。「ecru(エクリュ)」は生成色のこと、まだ染められていない綿や麻の素材そのものの色のことを言います。「luxe(リュクス)」は贅沢・豊穣と訳されますが、TIMELESS COMFORTでは、ブランドや値段ではなく「気に入ったものに出会い、長く使うことが本当の贅沢である」という思いを込めています。この2語を合わせた「ecruxe(エクリュクス)」は、「使う人次第でどんな色にも染められ、ゆったりとした心地よい暮らしを提供する」ことをコンセプトに開発された家具シリーズです。ベースとなるデザインはあくまでシンプル、ベーシックに。木部に施されたモールディング(額縁)やろくろ(挽き物)、曲げ木などの凝った技法や、真鍮のパーツなど、丁寧で細やかなディテールの仕上げにこだわっています。使う人のことを考え、機能性を追求したシンプルなデザインの中に、上品かつ繊細なディテールやクラシカルな要素が感じられ、どんな空間にも寄り添ってくれる。そして長く大切に使い続けられる、そんな家具シリーズです。
コンパクトサイズの、ディテールまで美しいダイニングテーブル
限られたスペースにもフィットするコンパクトなサイズ感が魅力の、80cm角のダイニングテーブル。いざ探すとなかなか見つからない正方形のダイニングテーブルは、四角い部屋に置く場合、円形のテーブルよりも無駄なスペースをとりません。たとえば、普段は壁に付けて置き、来客時など人数が多い時は壁から離して4人座れるように置くなどして、効率的に活用できます。素材は、明るくモダンで合わせやすい色合いが魅力のオーク材と、高級感に溢れ、落ち着きのある色合いのウォールナット材の2種類です。
120cm×75cmと奥行きが浅めで日本の住宅に嬉しいサイズの長方形のダイニングテーブル。縦長の部屋の多い日本のマンションなどの間取りにおいて、長方形のテーブルはとても置きやすい形状です。でも一般的な長方形のダイニングテーブルは奥行きが80〜90cm程度あり、部屋に対してテーブルのサイズが大きすぎて…という悩みも。奥行きが数cm浅いだけで見た目の圧迫感も、実際置いてみた時の使い勝手もかなり違います。「奥行き90cmは厳しいけれど、75cmなら無理なくゆとりを持って置ける!」というケースも多いのではないのでしょうか?75cmあればランチョンマットや折敷(トレー)を2人向かい合わせに問題なく置けますし、長さが120cmあるので4人はもちろん、6人でも座れます。素材はオーク材とウォルナット材の2種類です。
こだわりのディテール
一見シンプルに見えるEPI DINING TABLEですが、実はディテールへのこだわりがたくさん詰まっています。軽やかで上質、そしてエレガントに見える秘訣は、細部にまでわたる丁寧な作業と素材へのこだわり、美しい仕上げが積み重なって実現しているのです。
まるで浮いているかのような天板
天板が脚部からふわっと浮いたような、とても軽やかなデザイン。天板をしっかりと支えているのが真鍮色に塗装したφ9mmのスチールパイプです。どっしりと重たい印象になりがちなダイニングテーブルが、このデザインのお陰でとても軽快かつ上品に見えます。
アンティーク家具のような凝ったディテール
テーブルの天板のエッジや幕板、脚部など随所に、ヨーロッパのアンティーク家具に見られるような彫り込みの装飾が施されています。モールディング(額縁)やろくろ(挽き物)など、作り手の丁寧な仕事による端正な装飾にテーブルの個性、品格を感じます。このディテールにより、重くなりすぎないクラシックさとエレガントさを感じるテーブルが実現しているのです。
ちらりと見える真鍮製アジャスター
脚の先端には、真鍮を削り出して作られた高級感溢れるアジャスターが付いています。床面が歪んでいたり斜めになっているなどの原因で、テーブルがガタガタするような場合は、アジャスターで調整できます。脚の先にちらりと見える素材にまでこだわることで、より完成度の高い、美しい仕上がりになっています。
強度とデザイン性をアップする真鍮色のパイプ
ペンシル型の細く繊細な脚を支え、強度を増すために、耐久性の高いスチールパイプを付けました。天板と脚の間に施したスチールパイプと同じ、真鍮色に塗装することで、デザインの統一性を持たせ、機能性・耐久性はもちろん、このテーブルの個性となり、ポイントにもなっています。
テーブルと合わせて使いたいチェアとベンチ
先のダイニングテーブルと合わせてコーディネートできる「EPI」シリーズのダイニングチェアも新登場です。デザインはイギリスで長く愛され続けてきた伝統的なチェア、ウィンザーチェアがベースとなっています。厚みのあるしっかりとした座面から、スポークと呼ばれるスティックが6本立ち上がり、それらをまとめるように、曲げ木の技術を用いた背もたれがあしらわれています。この背もたれは、継木のない1枚の板をカーブさせ、包み込むように心地よく身体を支えてくれます。一見華奢に見えますが、脚部の支柱を工夫して配することで安定感と強度を実現。座面に載せたクッションにはウレタンが入り、長時間座っていても快適です。ねじ止めしてあるので、ズレたり落ちる心配もなく、またネジを外せば分解できるので、カバーをドライクリーニングすることもできます。同シリーズのダイニングテーブルにぴったりなクラシックさを残しつつ、今の空気を纏ってアップデートされた、モダンで軽やかなチェアです。木部の素材はオーク材とウォルナット材の2種類。
背もたれと座面がクッション材入りの布張りになったチェア。程よい弾力性のあるクッション材により、より快適な座り心地を実現し、長時間座っていても疲れません。デザインの特徴は脚の付け根が座面の木製フレーム部分より高くなっていること。スマートな脚は、支柱を工夫して配することによりグラつきのない安定感と強度を実現しています。クセがなく、合わせやすく、とてもシンプルかつベーシックなデザインだから、同じ「ecruxe」のダイニングテーブルはもちろん、さまざまなテーブルに合わせてお使い頂けると思います。木部の素材はオーク材とウォルナット材の2種類です。
EPI BENCH
「EPI」シリーズに新たにベンチも登場しました。大人2人が横並びでゆったりと座れるサイズ感で、大人1人と子ども2人なら3人で座れそうです。例えば長方形のダイニングテーブルに、椅子を2脚、ベンチを1つ合わせてみるのはいかがでしょう。ベンチなら、座る人数を特定せずに臨機応変に使えるので、来客が多い家には特におすすめです。ダイニングだけでなく、リビングでスツールやデイベット替わりに使っても、玄関で靴を履く特に座るスツールとしてや荷物置きとしても。また、ベッドルームで着替えやベッドカバー、クッションなどを置くために、子供部屋のソファ替わりにと、1つあるとさまざまに使え、思いのほか使い勝手のいい便利な家具です。板の上にクッション材をのせている構造なので、ネジを外せば布カバーが外れ、ドライクリーニングできるようになっています。脚部には、他の「EPI」シリーズと同じようにモールディング(額縁)やろくろ(挽き物)などの技法で装飾が施されている手の込んだ仕上がり。木部の素材はオーク材とウォールナットの2種類です。
リビングシリーズも人気です
コンパクトでありながらゆったりと座れ、寛げるソファや、真鍮がポイントになったシンプルなコートハンガー、点灯していない時もオブジェのように美しいランプなど「ēcruxe」シリーズには、暮らしの質を上げてくれ、豊かににしてくれる魅了的なアイテムが揃います。リビングとダイニングをトータルでコーディネートして、インテリアを楽しめるラインナップになっていておすすめです。
人気の「ecruxe」シリーズに新たに加わったダイニング家具は、シンプルでありながら、ディテールまで丁寧に手をかけて作られ、長く使い込むほどに味わいも増していきます。日本の住宅事情にも、良いものを長く大切に使いたいという今のマインドにも、ぴったりと寄り添い、フィットする家具。そして、どんなスタイルのインテリアも懐深く受け止めてくれ、小物やアートなどで個性を思う存分発揮できる、上質な基盤となってくれます。そう、使う人次第でどんな色にも染められ、ゆったりとした心地よい暮らしを実現してくれる家具なのです。
構成・文/鈴木奈代
アートディレクション/小橋太郎(Yep)