九谷焼の豆皿で

お正月を楽しく迎えよう!

Column・2024.12.13

もうすぐお正月ですね。お正月の食卓を華やかにしてくれる、九谷焼の小さなうつわを集めました。小さな世界にかわいい絵柄がギュッと詰まった豆皿とおちょこ。縁起物のモチーフをちりばめたデザインで、新年のスタートを彩ります。福を呼び込むうつわたちで、幸多き一年を迎えましょう~!

★年内発送最終受付は12/26(木)までとなっております。(※大型商品を除く)

九谷焼とは

九谷焼(くたにやき)は、石川県を中心に生産される日本の伝統工芸品で、色鮮やかな上絵付け(釉薬をかけた後に絵付けをする技法)が特徴の磁器です。始まりは17世紀初頭とされ、加賀藩の支援を受けて発展しました。五彩と呼ばれる赤、青、黄、紫、緑の鮮やかな色彩と、豪華で緻密な絵付けが九谷焼の大きな特徴です。伝統的な文様から現代的なデザインまで幅広く、うつわや花瓶、装飾品など様々なアイテムが作られています。海外の方にも人気が高く、日本を代表する伝統工芸のひとつとして親しまれています。

鮮やかな絵付けが特徴の「青郊窯」

青郊窯(せいこうがま)は、九谷焼の里として知られる、石川県能美市にあります。久谷焼の特徴である「絵付け」をデザインから焼成まで、すべての工程を自社内でまかなっています。「転写紙」と呼ばれるシートをうつわに貼り付け、焼成することで絵付けを行うのがこの窯元の特徴です。手書きと同じような立体感を表現した高い品質の青郊窯の数々のうつわの中から、特に人気の豆皿とおちょこを8柄セレクト。それぞれのモチーフが持つ意味もまとめています。絵柄の可愛さで選んでもよし。自分に合った縁起モチーフを選んでもよし。たくさんの柄の中から、楽しく選んでみてください。
豆皿は羊羹がちょうど一切れ収まるサイズ。おちょこにはお酒以外にも、ナッツやおつまみなどを入れる豆鉢としても重宝します。

縁起豆皿/ちょこ 瓔珞文

「瓔珞(ようらく)」とは、仏像や仏具を飾るための装飾品で、宝石や金属で作られたカーテンのように連なった飾りのこと。この形状を文様にしたのが「瓔珞文(ようらくもん)」です。身近に取り入れることで心や暮らしに吉兆をもたらし、成長を祈念する象徴として縁起物とされています。どこか可愛らしさも感じる絵柄で、お菓子を盛り付けるのにも重宝しそう。

縁起豆皿/ちょこ 吉田屋風葵

「吉田屋風葵(よしだやふうあおい)」は、植物の「葵(あおい)」を「吉田屋風」と呼ばれる作風で描かれたデザインです。「葵」は夏ごろに大きく育ち、たくさんの花をつける植物。繁栄や絆などを象徴する縁起物として知られています。「吉田屋風」は、赤色を使わず青や緑、黄色などで器全体を塗り埋めるという、九谷焼の中でも独特の色彩美を誇る作風です。葉脈がくっきりと描かれた個性的な絵柄で、テーブル上での存在感は抜群です。

縁起豆皿/ちょこ 紗綾形唐子

「紗綾形唐子(さやがたからこ)」は、日本の伝統的な幾何学模様である、卍(まんじ)を連続させた「紗綾形(さやがた)」と呼ばれる柄と、中国風の髪形や服装をした子どもをモチーフにした「唐子(からこ)」を組み合わせています。「紗綾形」には永遠の繁栄や子孫繁栄、長寿などの願いが込められており、「唐子」は子どもが健康に育つことを願う象徴とされています。素朴な表情の唐子を見ていると、思わずほっこりしてしまいます。

縁起豆皿/ちょこ 招き猫

日本を代表する縁起物で、商売繁盛や幸運を呼び込む象徴の「招き猫」。手招きする手がどちらにあるかによって別の意味合いを持ちます。左手は人を招き、右手は金運を招くとされています。背景の赤は厄除けや健康、繁栄、祝福などを象徴する縁起の良い色。お守りなどにも良く使われていますね。よく見ると手招きが左右ミックスになっています。良縁も金運も招いてくれるなんて、とっても縁起の良い絵柄ですね!

縁起豆皿/ちょこ 宝尽くし

「宝尽くし」はさまざまな縁起物をひとつのデザインに集めたもの。財運、願望成就の「打ち出の小槌」、富と蓄えの「金嚢(きんのう)」、家庭円満の「松」、永遠の幸福や縁を意味する「七宝(しっぽう)」などたくさんの縁起モチーフが、優しいタッチで描かれています。縁起の良いものを集めて、お祝いの気持ちを表す「宝尽くし」。まさにお正月にふさわしい絵柄です。

縁起豆皿/ちょこ 万歴五彩龍

「万歴五彩龍(ばんれきごさいりゅう)」は、中国の陶磁器デザインの一つ。明代の万暦帝の時代に流行した「五彩(ごさい)」の色絵技法と、「龍」という縁起モチーフが組み合わされています。「龍」は、中国では神聖な存在。雨を降らせて作物を育てたり、洪水を防ぎ、自然の調和を司る神として崇拝されています。もともと中国の文様ともあり、中華料理におすすめ。中華おせちに添えてみてはいかがでしょうか。

縁起豆皿/ちょこ 鴛鴦

「鴛鴦(おしどり)」のカップルは仲が良く、いつも一緒に行動しているように見えることから、古くから夫婦の仲の良さを象徴する鳥と考えられてきました。調和や永遠の繁栄を象徴する「七宝柄(しっぽうがら)」で縁取られ、夫婦や家族の繁栄、愛情、円満な関係が末永く続くことを願う縁起の良い絵柄です。結婚のお祝いにはもちろん、鳥好きの方にも喜ばれそうです。

縁起豆皿/ちょこ 丸紋宝紋

「丸紋宝紋(まるもんたからもん)」は、終わりがない形として調和や円満、永遠を象徴する「丸紋(まるい形)」と富や幸福を象徴する宝物をモチーフにした「宝紋(たからもん)」を組み合わせたデザインです。願いの成就を祈る「達磨(だるま)」や、めでたさや豊かさを象徴する「鯛」、飛躍や成功を願う「凧」、絆や協力を表す「千鳥」などめでたさ満点のモチーフがコミカルなタッチで描かれています。お部屋に飾っておいても楽しくなりそうです。

食卓が華やぐ
楽しい盛り付け方

折敷(おしき)の上に並べ、おせちのメニューを少しずつ盛り付けてみました。好きなものだけちょっとずつ盛り付ければ、お重を持っていなくても、こんなに素敵に、そして気軽におせち料理を楽しむことができます。

1点1点丁寧に手書きで絵付けを施す「双鳩窯」

「双鳩窯(そうきゅうがま)」は、歴史と伝統が息づく九谷焼の中心地、能美市にて、2017年に開窯(かいよう)した新進気鋭の窯元です。九谷焼の伝統を継承しながら、現代的な感性を見事に融合させた作品が特徴の双鳩窯。一点一点、職人の高い絵付け技術で丁寧に仕上げられた器は、手仕事ならではの温かみがあります。九谷焼特有の鮮やかな「五彩(赤・黄・緑・紫・紺青)」を基調に、鳥や花、草木など自然をモチーフにした、ユニークな作風が魅力です。
掌に収まる小ぶりな四角い豆皿や、モチーフに合わせて形作られた豆皿。折敷の上に並べたり、ワンプレートメニューのアクセントに使ったりと、様々なアレンジが楽しめそうです。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 鶴

「鶴」は、古くから「千年生きる鳥」として、長寿や健康の象徴とされています。鶴は一度ペアを組むと一生を連れ添うことから、夫婦を象徴する意味でも縁起が良いとされ、結婚式や祝儀に関連するモチーフにもよく使われています。飛翔する姿がユニークに描かれた、新しい年の初めにぴったりの絵柄です。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 亀

「亀」は万年生きると言われ、鶴と並んで長寿の象徴とされています。結婚式や還暦、長寿祝いなどの贈り物や装飾でもよく見かけますね。亀の甲羅をモチーフにした亀甲という幾何学模様も有名ですね。よく見るとちょっとにっこり顔のかめさん。鶴と合わせて「鶴亀」でギフトにするのもおすすめです。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 富士山

これぞニッポン!の「富士山」柄。昔から日本一のシンボルとされる富士山と日の出の光が組み合わさったモチーフは、人生の成功や繁栄を願う象徴とされています。海外の方へのお土産にも喜ばれます。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 彩雲

「彩雲(さいうん)」は、空に浮かぶ雲が太陽の光によって虹色に輝く現象。見ると幸運が訪れるとされる非常に縁起の良い自然現象として知られ、そのことから天からの祝福や幸福の到来を意味する縁起モチーフとなっています。彩雲が孫悟空のキントーンのようにぽっかりと浮かび、なんだかほっこりとさせられる絵柄です。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 宝船

「宝船」は幸運を運ぶ象徴として特にお正月に縁起が良いものとして扱われ、初夢で宝船を見た場合、それは吉夢(良い知らせをもたらす夢)として、その年が良い年になると信じられています。なんと絵を見るだけでも同じような効果が得られるともいわれているそう!お正月は家族みんなで宝船!

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 もも

桃は珍しい薬効を持つ食品として中国から日本に伝わりました。古代より長寿を象徴する果物として、食べることで不老長寿が得られると言われています。そのほかにも魔除けや家庭繁栄、恋愛成就の象徴とも言われています。なんだか今にも桃太郎が生まれてきそうな、丸いかわいらしい桃です。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 松

「松」は一年中緑の葉(針葉)を保つ常緑樹。長寿や永遠を象徴するモチーフとされています。「待つ」とかけて神様が降りてくるのを待つ木ともされ、魔除けの力があるという言われもあることから、お正月の門松などにも使用されています。こちらの絵柄は立派な盆栽の松のよう。長寿のお祝いにも喜ばれそうです。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 竹

「竹」はその直線的で伸びやかな姿、成長の早さ、しなやかさと折れにくさなどの特徴から、生命力や成長力、柔軟性などの象徴として親しまれています。立派に成長した竹が描かれ、松と梅のモチーフと併せてもバランスよくコーディネイトできそうです。

寿ぎ(ことほぎ)角小皿 梅

「梅」の花が春の訪れを告げる最初の花であることから、再生や新しい始まりを象徴しています。松竹梅は松=最高ランク、竹=中ランク、梅=下ランクという順位付けのイメージで知られていますが、いずれも縁起の良いものとして同等の意味を持っています。ぜひ3種をそろえてしっかりと福を招きましょう!

縁起豆皿 富士山

むかし話の絵本に出てくるような力強いタッチで描かれ、立体的に型取られた豆皿。人生の成功や繁栄を願う象徴の「富士山」。浅型なのでちょっとしたおつまみなどにおすすめです。

縁起豆皿 もも

不老長寿の象徴である「もも」。丸みのある使いやすい形です。お正月だけでなく、長寿のお祝いのお料理にもおすすめ。

縁起豆皿 紅白椿

「紅白椿」の紅白の色合いは、調和や幸福、再生を象徴し、春の訪れや人生の節目を祝う際にも最適なシンボルとされています。深さもあり左右に分かれているので、違う種類の薬味をたっぷりのせるのも良さそう。

縁起豆皿 彩雲

天からの祝福や幸福の到来を意味する存在の「彩雲」。富士山同様に浅型なので、七味やわさびなどのちょっとだけ使いたい薬味を載せるのにもおすすめ。

縁起豆皿 松

長寿や永遠を象徴するモチーフの「松」。紅白椿同様に深さがあるので、少し汁気のあるお惣菜でも安心です。

縁起豆皿 小槌

願いを叶える魔法の道具として語られることが多い「小槌」。叩けば金銀や宝物が出てくるとされ、財運や富の象徴と言われ、商売繁盛や経済的な繁栄を願う際に用いられます。こちらも浅型です。塩昆布をのせてぜんざいと一緒に供しても。

食卓が華やぐ
楽しい盛り付け方

様々な形や絵柄の豆皿を赤い敷紙の上にランダムに並べるだけで、とっても華やかで楽しいコーディネイトになります。

お正月には「祝い箸」を

お正月に使用される「祝い箸」は、日本の伝統や文化が込められた縁起物です。両端が細い「両口箸(りょうぐちばし)」と呼ばれる形状で、片方は人間が、もう片方は神様が使うとされています。年神様とともに新年を祝う気持ちが形になった特別な箸です。そんな「祝い箸」をはじめとした、お正月の食卓を彩る紙物も取り揃えています。九谷焼の豆皿と一緒にいかがでしょうか。

良い年を迎えるための「正月飾り」

一年の幸福や健康をもたらしてくれる年神様をお迎えするための「正月飾り」。床の間のある家が少なくなった今でもリビングやサイドボードの上などに、思い思いにしつらえることで、新年を祝う気持ちや、日本の伝統を受け継いでいきたいですね。

KAGAMIMOCHI

珪藻土で作られた鏡餅です。珪藻土の風合いを生かした左官仕上げ(職人がコテなどを使って石や土などの鉱物を粉状にした左官材料を塗って仕上げる工法)で作られています。お餅の上の橙部分もすべて珪藻土。鏡開きの後はまた箱にしまっておいて、繰り返し使うことができるのでとってもエコ。現代の暮らしに寄り添った新しい提案です。 手のひらにすっぽり収まる可愛らしい大きさのSサイズと3号の鏡餅とおおよそ同等のサイズのMサイズの2種類を取り揃えています。

OKAZARI

しめ縄を玄関に飾ることで、悪いものが中に入らないようにし、清浄な空間を保つとされています。正月にしめ縄を飾るのは、新年に訪れる歳神様(としがみさま)を迎えるにふさわしい場所であることを示すとともに、稲や藁を掲げて新しい年も五穀豊穣であるよう祈るためです。伝統的なしめ縄にドライフラワーをアレンジした「OKAZARI」は、洋と和を掛け合わせた和モダンのデザインで、玄関やお部屋を華やかに彩ってくれます。

インドの招き猫

職人技がつまった、幸福を呼ぶインドの招き猫。
インドの伝統工芸、紙粘土細工にハンドペイントを施しています。左手を上げた招き猫は良縁など、人にまつわる幸運を引き寄せてくれます。コンパクトなサイズ感と、手作りならではの温かみを感じる風合いが魅力です。

撮影/よねくらりょう 
アートディレクション/小橋太郎(Yep)