このうえなく軽やかで洗練された「EPI DINING TABLE」
まるで天板がふわりと浮いているかのよう。室内に置く家具の中でも、大きさ、重量から、とかくどっしりとした印象を持たれがちなダイニングテーブル。それを覆すような軽やかさがあり、品格が漂う端正なテーブルが「EPI DINING TABLE(エピ ダイニングテーブル)」。このテーブルの特筆すべき個性、魅力は真鍮や真鍮色のスチールづかい、そして木部にあしらわれたろくろ加工だ。
デザインと強度を支える真鍮&真鍮色のスチール
まず目につくのが真鍮や真鍮色のスチール。天板を支えているのは、脚部との間に施された直径9mmほどのスチールパイプだ。真鍮色に塗られ、テーブルに全体に軽やかな浮遊感と洗練さを印象づけるポイントとなっている。
さらに軽やかさを演出するのが、華奢な脚。細くなった脚先には、高級感を感じる無垢の真鍮を削り出して作ったアジャスターが付き、クルクルと回すことで高さを調節できる。また華奢な脚を支えるために脚と脚の間に、真鍮色に塗ったスチールパイプを設置し、強度を補填しつつデザイン上の上品なアクセントにもなっている。機能性や強度を保つためにあしらわれた無垢の真鍮や真鍮色のスチールが、華奢なフォルムをよりエレガントに仕上げている。
ろくろ加工の洗練された仕上がり
もうひとつのポイントが、木部の随所に施されたろくろ加工だ。天板の下の幕板や天板のエッジ、脚先などに、ヨーロッパのヴィンテージ家具に見られるような、ろくろ加工を丁寧に施すことで、端正でエレガントな仕上がりが実現している。オークとウォールナットの2種類があり、天板はマットな仕上がりをキープしつつウレタン塗装をしているため、手入れもしやすい。厚すぎない天板、脚の細さ、抜け感のあるデザインから圧迫感を感じず、コンパクトな部屋でもスッキリ置けるのも嬉しい点。なにより手作業で丁寧に作られているのがわかる、長く大切に使いたくなるダイニングテーブルだ。
exruxeとは
使う人次第でどんな色にも染められ、ゆったりとした心地いい暮らしを提供することをコンセプトに作られた、タイムレスコンフォートオリジナルの人気家具シリーズ。
撮影/川上輝明(bean)
スタイリング/洲脇佑美
構成・文/鈴木奈代
アートディレクション/小橋太郎(Yep)