ビールを最大限においしくするグラスを探し求めて
Pickup Product・2022.07.22

暑い夏に飲みたくなるものといえば、グビッと、シュワっと、クゥ〜っといきたいビール!

お家での晩酌やお友達を招いてのホームパーティでは、市販のビールを缶のまま、もしくは普段使いのグラスに注いで飲んでいる方も多いと思いますが、実はビールのおいしさをより引き立てるには、グラス選びが肝。

今回はビールが大好きというゲストを招いて、ビールとグラスのマッチングを検証しました。

ビールについて知るところからはじめよう

ビールと言っても、のどごしを楽しみたいものから、さっぱりしたアジアビール、そしてクラフトビールのように様々な風味を楽しめるものまで、個性豊か。

グラスとのマッチングをするために、まずはビールについて知らなくては!ということで、好きが高じてクラフトビール屋さんでも働き始めたというビール好きタップダンサーの向澤郁子さんに、種別や特徴を教えていただきました。

ビールの原料は、基本的には、モルト(麦)、酵母、ホップ、水

とてもシンプルですが、それぞれに複数の種類が存在していて、その組み合わせによって、様々な風味や色のものが仕上がります。

 その種類は、酵母の違いで大きく分けて「ラガー」と「エール」の2つに分類することができます。それぞれの特徴を見てみましょう。

①ラガー

ピルスナー、メルツェン、デュンケルなど

爽快なのどごしを楽しめる。
長年日本で親しまれてきたビール。

〈主な特徴〉
・歴史は200年ほど。
・醸造樽の下の方で発酵する。(下面発酵)
・低めの温度で発酵がはじまる。
・1週間から10日で発酵。
・苦味も強すぎず飲みやすいものが多い。
・炭酸はシュワっと強めでスッキリした口当たり

②エール

ヴァイツェン、IPA、ペールエール、ケルシュなど

豊かな風味や香りを楽しめる。
昨今「クラフトビール」と呼ばれているビールの多くはこちら。

〈主な特徴〉
・歴史は2000年以上。
・醸造樽の上の方で発酵。(上面発酵)
・高い温度で発酵がはじまる。
・3日から6日で発酵。
・苦味の強いものから酸味の強いものまで個性豊か。
・炭酸はあまりつよくなくきめの細かい泡が立つ。

では、このビールの特徴も踏まえて、向澤さんと一緒にビールとグラスのベストな組み合わせを探っていきましょう。

ビール×グラスの組み合わせでおいしさは変わる⁉

今回、用意したビールは、スーパーマーケットでも手軽に購入できるもの。グラスはすべて、TIMELESS COMFORTで取扱いのあるアイテムをセレクトしました。同じビールでも、グラスを変えることで味わいは変わるのでしょうか?実際に飲みくらべて、味がどう変わるのかを検証していきます。


【選んだビール】

●サッポロ生ビール黒ラベル/サッポロ(ラガー)
麦のうまみと爽やかな後味のバランスにこだわった人気ビール。

 ●アサヒスーパードライ/アサヒビール(ラガー)
余計な後味や雑味を残さない爽快感とキレのよさにこだわる辛口ビール。

●ヱビスビール/サッポロビール(ラガー)
豊かなホップの風味と滑らかな口当たり、気品溢れるプレミアムビール。

 ●ヒューガルデンホワイト(エール)
オレンジピールとコリアンダーシードが華やか且つ爽やかな風味を実現。

 ●インドの青鬼/よなよなエール(エール)
ホップの華やか香りと強烈な苦味、そして深いコクが特長的なIPA。

 ●ドラフトギネス/キリン(エール)
独自の特許技術によるクリーミーな泡とロースト感のある黒ビール。



【試したグラス】

 〇リューズガラス マグ トール
リサイクルガラスで作られたハンドメイドグラス。細長いジョッキのようなトールタイプ。

 〇リューズガラス マグ ショート
リサイクルガラス製。マグカップのようなころんとしたシルエットのショートタイプ。

 〇うすはりタンブラー LL
薄吹きの製法に磨きをかけ、職人が丹精込めて作り上げた逸品。唇に触れた時の異物感が少なくお酒を繊細かつおいしく楽しめる。

 〇うすはりビールグラス
鼓(つづみ)をモチーフに設計されたうすはりのビールグラス。曲線によってビールが口元へ緩やかに注がれ、おいしさが際立つ。

 〇ベッロ L 330cc
スタッキング可能な、薄く繊細なハンドメイドグラス。
シンプルながら「日本人の味の楽しみ方」を追究したこだわりの形。

 〇CAST ダブルウォール ビアグラス
二重ガラスで冷たさをキープしてくれる、暑い夏にぴったりのグラス。



それぞれのビールを異なるグラスで飲み比べてみると、想像以上に変化が出て驚きの結果が!では、向澤さんとTIMELESS COMFORTスタッフによるおすすめの組み合わせをご紹介します。

おすすめの組み合わせが完成!

●黒ラベル × リューズマグショート

セレクト理由:オールマイティで使いやすい。ぐびぐび飲みたい時にぴったり。

「このマグタイプのグラスは口も広いしごくごく飲めるので、のどごしを楽しみたいラガータイプのビールにぴったり。中でも黒ラベルをグビッと流し込みたい!という気分の時にフィットする気がします。グラスを冷蔵庫で冷やしておくと、よりおいしく飲めそうです」(向澤)

※販売終了

●スーパードライ × ダブルウォール

セレクト理由:冷たさをキープしてくれる。ゆっくり飲みたい方や屋外のビアタイムに。

「スーパードライは、やっぱりキンキンに冷やして冷たいのを飲みたいですよね。そういう時に、このダブルウォールのグラスは冷たさをキープしてくれるのでいいなと思いました。この季節、ベランダなど外で飲みたくなる時にも、このグラスは便利だと思いますね!」(向澤)

●ヱビス × うすはりビールグラス

セレクト理由:高級感があり香りが引き立つ。来客時にも活躍すること間違いなし。

「高級感があり香りがいいヱビスは、うすはりのビールグラスで飲むとリッチな気分になっていいですね。このフォルムで泡の立ち上りも美しいので、目でもビールのおいしさを感じることができる感じがしますね。口が広がっているので、ホップのいい香りもより楽しめます」(向澤)

●ヒューガルデンホワイト × ベッロ

セレクト理由:甘みをより引き立てる。苦味が強すぎるビールが苦手な方にもおすすめ。

「このグラスはとても不思議で、とにかく甘みが引き立つ印象がありました。だから、フルーティーな甘みが特長的なホワイトビールにぴったり。逆に苦味がおいしさとなっているIPAなどをこれで飲むと、苦味が弱くなってしまうので少しもったいないかもしれません」(向澤)

●インドの青鬼 × リューズマグトール

セレクト理由:軽やかさを引き立てる。苦味の強いものも爽快さが引き立ち飲みやすさUP

「ジョッキタイプのこのグラスは、ビールを軽やかにしてくれる印象がありました。IPAのガツンとしているくらいの方が程よく苦味が残っていいと思います。ただ、とても飲みやすくなってしまうので、アルコール度数の高いクラフトビールは飲みすぎないように要注意かも(笑)」(向澤)

●ギネス × うすはり タンブラー

セレクト理由:色や泡など視覚的にもビールを楽しめる。オールマイティで使いやすい。

「ギネスといえば、コーヒーのような濃い色とクリーミーな泡。それが美しく見えるのは、うすはりタンブラーでしょう。一気に注いで徐々に液体と泡が二層になっていく様も美しいですし、泡の残り方もきれいに見えます。味のバランスもよく、おいしく飲めました」(向澤)

今までにさまざまなビールを飲んできた向澤さんも、今回の検証は大きな発見があったと驚きの様子。

「グラスが変わると、こんなに?というくらい味が変わってしまうのはびっくりしました。ビールはどのグラスで飲んでも結局おいしいのですが(笑)、それぞれの風味や個性に最大限に楽しもうとするなら、生かすも殺すもグラス次第、と言っても過言ではないですね!普段家で飲むビールグラスも、オールマイティーなものと個性的なものを持っていると、ビールとの掛け算が増えて楽しいですね!」

 

今までは、缶や瓶のまま飲んでいたという方も、グラスに移してそのおいしさの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?

〈おまけ〉東京都内のおすすめブルワリー3選

最後に、向澤さんがここまでビールにハマってしまったきっかけとクラフトビールの楽しみ方についてお話をお訊きしました。

「2019年の冬に友人が住むカリフォルニアを訪れた時、クラフトビールの缶を買っては夜な夜な飲んだり、クラフトビールが飲めるお店をたくさん巡ったりして、その個性的なおいしさにすっかり魅了されてしまったんです。日本に戻ってきてからも、クラフトビール屋さんを巡るのが休日の楽しみのひとつになりました。

日本のクラフトビール屋さんで楽しめるものは、1pint(パイント)のグラス1杯で1,000円前後、缶で売っているものも1,000円〜2,000円くらいが相場です。もちろん、お店やメーカーによって幅はありますが、居酒屋さんの生ビールに比べると少し高く感じるかもしれません。でも、こだわって作っている醸造所ばかりなので、知れば知るほどこの金額には納得です。

グラウダーと呼ばれるビールを持ち運ぶための水筒を持っていくと、タップで提供してくれる樽生のクラフトビールを計り売りで買えるところも多いので、私もよく利用しています。試飲させてもらえるお店も多いので、自分の好みを見つけることができるといいですよね。ちなみに、スーパーやコンビニで手に入りやすい日本のビールも、もちろん好きですよ!」

長時間の持ち運びには向かないかもしれませんが、時間を置かずに持ち帰ることができるなら、TIMELESS COMFORTでも扱いのあるタイガーの炭酸対応の水筒もグラウダー的に使うことができます。計り売りでテイクアウトするという選択肢が増えると、ビールの楽しみも広がりますね。

 

今回は、東京都内にある向澤さんのおすすめブルワリーも教えていただきました。ご紹介する3つのブルワリーは、缶や瓶での提供はもちろん、その場で角打ち的に飲んだり計り売りでの購入も可能。遠方の方も東京にお越しの際にぜひ訪れてみてください。

 狛江 「籠屋ブルワリー/籠屋たすく」
東京都狛江市駒井町3-34-3
小田急線和泉多摩川駅下車徒歩20分
■営業時間
[水・木・金]17:00~ 23:00
[土・日]11:30~ 22:00
■定休日:月・火
「もともとは酒屋で現在は醸造所とレストランが併設されているブルワリーです。狛江で採れたホップを使ったビールやお米を使ったビールなど、素材もユニーク。多摩川が近いのも気持ちがいいですよ。最寄駅からは距離があるので、天気の良い日は行きのみレンタサイクルするのもおすすめ」(向澤)

目白「インクホーンブリューイング」
東京都豊島区目白2-2-2 1F
東京メトロ雑司ヶ谷駅下車徒歩8分
■営業時間: 12:00 ~ 19:30(L.O.19:00)
■定休日:月
「お店のデザインもスタイリッシュでおしゃれなこちらは、ビールもバランスがよくクリアな風味が印象的。特にIPAは人気が高く、国内のクラフトビールの大会で受賞歴もあるほど。おつまみの持ち込みがOKというラフさも心地よく、たまにイベントとして開催されるキッチンカーの屋台出店も楽しみのひとつ」(向澤)

 国立「クニタチブルワリー/せきやタップスタンド」
東京都国立市中1-9-30 せきや1F(せきやタップスタンド)
JR国立駅徒歩2分
■営業時間:[月〜土]13:00~ 21:00 [日] 13:0~ 20:00
■定休日:無
「麦汁を沸騰させないことでより香りを引き立てるローエールと呼ばれるビールやシングルホップ(1種類)のビールを作るなど研究熱心なブルワリー。風味の豊かさはもちろんですが、“音楽を奏でるようなビール作り”と謳っているように、ポエジーなタイトルやジャケットのようなイメージビジュアルも素敵です」(向澤)

 今回は、個性豊かなビールを知り、ビールのおいしさをより引き立てるグラス探しをしてみました。いかがでしたか?来客時には、その方の好みでグラスを選んであげたり、ビールの種類でグラスをペアリングしたりするのもおもしろいかもしれません。みなさんもぜひ、お気に入りのビールとグラスの組み合わせを探してみてください!

 

〈ゲストプロフィール〉
向澤郁子(むかいざわいくこ)

 クラフトビール好きタップダンサー。

2019年に訪れたカリフォルニアにて20箇所以上のブリューリーを巡り、すっかりクラフトビールの虜に。帰国してからは、都内近郊のクラフトビールを飲み歩き、クラフトビール愛を深めている。現在は、好きが高じて原宿のクラフトビール屋『SCOO』のスタッフとしても働いている。