「美しい上、飲みものが美味しく感じられる」と、TIMELESS COMFORTではもちろん、味にこだわりを持つレストランやバーなどからも熱い支持を受ける「うすはりグラス」。
「うすはり」という名前の通り、極薄に仕上げられたガラスのグラスは、繊細な美しさを備える一方、手作業で均一な厚みに伸ばされたガラスはしなりが効き衝撃を分散させるため、「意外と丈夫で扱いやすい」との声も多く、毎日の暮らしを豊かにするものとして人気です。
今回は、そんな「うすはりグラス」がどのようにできているのか、グラスを製造する松徳硝子さんの工場にお邪魔し、見学させていただきました。
大正時代から続く、電球作りの 技術を応用して作られるグラスたち
「うすはりグラス」を製造しているのは、1922年創業の松徳硝子さん。現在の社長を務めるのは、もともとご自身が「うすはりグラス」が大好きだったという齊藤能史さんです。
「うすはりグラスで飲むお酒があまりにも美味しくて。このグラスを作っているところを見たい、と工場に連絡したことが、そもそも私がここで働くことになった始まりなんです」
スウェットに黒縁メガネ、大きな身振り手振りで施設を説明してくれる齊藤さんは、老舗の硝子会社のトップと聞いて思い浮かべる、気難しいイメージとは無縁。ざっくばらんな雰囲気で、ガラスや会社の歴史からものづくりへのこだわりまでを明かしてくれます。
高温で溶かしたガラスを鉄製の棹で巻き取り、型に入れ一点一点、人が息を吹き込んで成型する「型吹き」という技術は、熟練を要する匠の技。100年以上にわたって受け継がれたこの手法を生かして作られているのが現在の「うすはりグラス」なのだそう。
錦糸町にあった約100年の歴史をもつ工場の写真。ショールームに遠慮がちに飾られていました。
「今の南千住の工場に移ってきたのは2年半前。その前は木造造りにトタン壁という工場で作業をしていました。当然断熱材なんて入っていませんから、夏はもう灼熱の暑さ、冬は吹きさらしの屋外にいるようでしたよ(笑)。」
ショールームには錦糸町の工場で使っていた扉を使った椅子やテーブル。木製のグラス型を使ったカウンターの壁面。
「うすはり」シリーズだけではなく同じく人気の「KATACHI」シリーズや、今では生産を終了した「BLACK」シリーズも。
「それに比べたら現在はかなり快適な環境でものづくりをしています。さぁ、隠すものはありませんので、早速工場を見ていきましょう!」
「うすはりグラス」はどうやって作られているのか、vol.2で工場の様子やこだわりを紹介しています。
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