冬のどんぶり展 2024

2024.12.02(月)- 2025.1.5(日)

丼、どんぶり、DONBURI。“どんぶり”はうつわの名前であるとともに、美味しい料理の名前でもあります。美味しい食卓を演出するうつわを、美濃焼の作り手と共にご紹介する「どんぶり展」。好評だった「夏の麺鉢展」に続く今回のどんぶり展は、人気の大きめの麺鉢に加え、寒い季節にぴったりの蓋付きの物から、小鉢代わりに使える小さなサイズの物まで、なんと約100種類を取り揃えています!!


本商品は予約商品となります。
発送スケジュールは下記を予定しております。
①12/15(日)までのご注文⇒12/20(金)頃より順次出荷予定
②1/5(日)までのご注文⇒1/10(金)頃より順次出荷予定


12/15までににご注文いただければ、年越しそばやお正月のおもてなし料理にも間に合います!
ぜひご利用ください。

どんぶりの起源

どんぶりは、僧侶たちが米の上に総菜をのせた精進料理「ほうはん」が起源とされています、江戸時代になると、せっかちな職人が気取らずかき込める丼物の料理がもてはやされるようになり、寿司などとともに流行しました。現代においては、忙しい日々での時短料理や、ひとつのうつわで色々な食材を楽しめる手軽さから、海外にも紹介されるほどの人気となっています。

美濃焼は、岐阜県の多治見市・土岐市・瑞浪市・可児市で作られています。1300年もの間、焼き物の知恵と技術が受け継がれてきた美濃では、近世から生産地を小さな地区に分け、それぞれに別種類の器を焼くという分業制を取ってきました。そんな中、どんぶりの生産を主に担ったのが、「駄知エリア」です。駄知エリアは今もどんぶり生産日本一として知られています。その中から、13の窯元で作られたどんぶりは、風合いも大きさも様々です。使いたいイメージに合わせて、お気に入りの1点を見つけてみてください。

春山製陶

土岐市駄知

丼生産日本一の駄知で、蓋つきどんぶりにこだわり続けている春山製陶。赤や金、青、緑などのいろあざやかな「錦」の伝統的な柄は、飲食店でもおなじみ。青い柄のみ絵付をし、一度焼いてからさらに鮮やかな錦絵を貼り付け再度焼き付けて仕上げています。

どんぶり飯の定番「牛丼」や「天丼」など、お店のメニューをお家で再現したくなる、「ザ・どんぶり」なものを9種類揃えています。

春山製陶のどんぶり 

天狗窯

土岐市駄知

瀬戸から駄知へ移り住んだ陶工・加藤家の流れを汲む老舗の窯元。6種類の土と、ろくろや鋳込みによる成形、手描き職人の技による柄を組み合わせて、味わいのあるうつわを作り続けています。

小ぶりなサイズのどんぶりを23種類取り揃えました。ちょっとしたおかずを入れて小鉢代わりにしたり、調味料やお漬物を入れたりと、楽しくアレンジして使ってみてください。お正月のおもてなし料理にもおすすめです!

天狗窯のどんぶり

南楽窯・マルホン製陶所

土岐市駄知

 明治43年創業の南楽窯・マルホン製陶所は、昔ながらの伝統の技術を受け継ぎ「すり鉢」の作り手として知られています。近年は伝統の技に新しい試みを行い、食卓で使えるデザインの優れた製品を提案しています。

すり鉢としても使えるどんぶりや、あったかい蕎麦にぴったりの深さのあるどんぶりも揃う、全6種類展開。土っぽさのある渋めのデザインが好きな方におすすめです。

南楽窯のどんぶり

丹山窯・丸達製陶所

土岐市駄知

1952年創業の丹山窯・丸達製陶所は、高いデザイン性と独自性をもって手描きにこだわります。小生方法と釉薬の組み合わせを駆使してもたらされる、幅氷魚六表現される色遣いと、流行も取り入れて温かみのあるうつわを作り続けています。

ラーメンやうどんなどの麺ものにぴったりの味わい深い風合いのどんぶりから、繊細な手描きの模様を施した、煮物の盛り付けにぴったりの浅型まで3種類揃えています。

丹山窯のどんぶり

翔武窯・日峰陶苑

土岐市駄知

翔武窯・日峰陶苑は、ホテル、レストラン、飲食店などで使われる業務用の食器中心に作っています。多種多様なうつわの中から、家庭でも使えるプロの器として、店頭などでは購入の難しいめずらしいつつわを提案します。

磁器製のもの中心に様々な形状のどんぶりが全部で5種類。伝統的な柄が描かれたどんぶりは、和のメニューにぴったりです。

翔武窯のどんぶり

兵山窯

土岐市駄知

兵山窯の四代目与左衛門は、名士として知られた製品を許可する朱印状を下付され「羽柴」の姓を下賜された歴史ある窯元です。昔は磁器の薄い茶碗作りをしていましたが先代より陶器(土物)に変更し、現在では5種類の土を扱い表情豊かなうつわを制作しています。

丸紋や十草など、伝統柄をかわいくアレンジしたどんぶりが13種類。形や大きさもさまざま。ほっこりとした温かみを感じるどんぶりです。

兵山窯のどんぶり

宗山窯

土岐市駄知

昭和26年創業。駄知の山肌に佇む宗山窯は「個性的な器造り」を理念に、漆陶と言われる陶器に漆を施した器と、温かみある生地に一点一点職人が描く大胆な安南の絵柄が特徴の窯元です。実直な手仕事の温もりが伝わる器を作り続けています。 

高さのある小さめのどんぶりは、茶漬け丼としてもおすすめ。ラーメンなどにも使える口の広いどんぶりもあり、全部で11種類が揃っています。

宗山窯のどんぶり

正陶苑

土岐市駄知

一点一点作られる、正陶苑の代名詞スリップウェアは美濃焼では珍しい技法です。当主の経験と感性・探究心により、土と釉薬・技法を巧みに操り作られる器たちは、現代の暮らしにそっと馴染むものばかりです。

手作りらしい個性を感じる、渋さの中にもほっこりとした優しい味わいを持ったどんぶりが全部で4種類揃っています。

正陶苑のどんぶり

良峰窯

土岐市駄知

大正7年創業。料亭や旅館などの日本の個性あふれる業務用食器をメインに生産している窯元です。 「日常に彩りをそえるような器作りを」をモットーに個性あふれる器を一点一点丁寧に製造しています。

唐風の人形が蓋の持ち手になったユニークなデザインの蓋椀は、茶わん蒸しなどにもおすすめ。風合いの違う丸丼と2種類の展開です。

良峰窯のどんぶり

カク仲

土岐市駄知

外側の「赤巻き」仕上げは、一度釉薬をかけて焼いた上から赤い絵の具を筆で巻く技法で、特殊な油や窯の設備、職人技が必要なため、近年、駄知の中でも作り手が少なくなり、非常に貴重な技術になってきています。

昔ながらのラーメン鉢をお探しの方にはこちらがおすすめ。色違いとサイズの大小の3種類展開です。これに盛り付ければ、インスタントも本格的な雰囲気に大変身します!

カク仲のどんぶり

三峰陶苑

土岐市駄知

主力の染付商品は創業当初から三峰陶苑が得意とする伝統の技術です。まるで手描きのような力強い筆使いや、淡く優しい色使いの彩色まで、量産とは思えないほどの技術の高さを誇ります。暮らしに身近な美濃焼を、優れたデザインとクオリティで作り続ける量産メーカーです。

おかずの盛り付けにも使える、浅型のどんぶり2種類の展開です。夏の冷たいメニューにも使え、一年中大活躍します。価格帯もお手ごろで日常遣いにぴったり。

三峰陶苑のどんぶり

カネ定製陶

土岐市駄知

駄知の自然溢れる山の上に窯を構え、四季を感じながら陶磁器製造をされている駄知をリードする量産メーカー。「量産の中にも愛情を!」をモットーに職人による筆巻きや施釉を行い、手仕事を一手間加え他社との差別化を図っています。創業より「どんぶり」に特化し時代とニーズにこたえ続けています。

こちらは写真の1点のみ。つけ麺の麺や、サラダの盛り付けにもおすすめの平丼。夏場は冷たい麺料理もばっちり映えそうです。

カネ定製陶のどんぶり

不動窯

土岐市駄知

約50年前に創業。「一つ一つ手作りで、少し違っても味のある物がモノづくりの基本」の創業当時からの姿勢を崩すことなく、土から器のカタチを作り出す作業、素焼き後の絵付作業、丁寧な施釉など、職人の手仕事で豊かな表情の器を作り続けています。

深みのある暗緑色の「織部」と、鉄粉入り白色釉薬をかけてモダンに仕上げた平丼。浅めの形状は、うどんなどの麺類以外、煮物・サラダなど普段使いが出来る優れものです。

不動窯のどんぶり

「駄知」以外にも、とっくりの生産地として栄え、100余りの窯元が集まる「下石町(おろしちょう)」や、多くの作家や窯元が点在する「泉町定林寺(いずみちょうじょうりんじ)」など、個性的な窯元がたくさんあります。

小田陶器

岐阜県瑞浪市

小田陶器の位置する瑞浪市は明治初期より欧米諸国に向けた洋食器を生産・輸出し世界有数の白磁の産地として繁栄してきました。その地で100年余り、白磁の器を作り続けている老舗の窯元です。

シンプルながらも形にこだわりを感じる、白磁のどんぶり2種を揃えました。しっかりとした深さがあり、あたたかい麺料理にぴったりです。年越しそばにもおすすめ!

小田陶器のどんぶり

伸光窯・金多田中製陶所

土岐市泉町定林寺

伸光窯・金多田中製陶所は職人による手仕事にこだわり、すべての工程を熟練の諸君の手と目によって行います。時代ごとの生活スタイルに合った機能性・デザイン性の高い製品づくり心がけながら、毎日の暮らしになじみ、溶け込む器を作り続けています。

モダンなシェイプで麺はもちろん、サラダやスープなどマルチに使える6種類のどんぶりを揃えています。豊かな自然を彷彿とさせる色使いが人気です。

伸光窯のどんぶり

鈴木陶苑

土岐市下石

親子二代に渡りこつこつと陶器を焼き続けている窯元です。 温かみのある淡い土色をした生地に、粉引や黒十草、三島、塗り分けなど多種多彩な技術と手仕事を施しています。丁寧に一点一点製造される器は、温かみにあふれています。

白湯スープの白や坦々麺の赤色のスープが引き立ちそうな、白黒のコントラストが美しいどんぶり。こちらの十草と渦模様の2種類があります。

鈴木陶苑のどんぶり

村上製陶所

土岐市下石

モダンで実用的なうつわをつくる新進気鋭の陶芸家村上雄一さんが運営する村上製陶所。
決まった様式や素材に囚われず、洗練されたデザインのバランス感覚と使い心地に優れた作品を作っています。


村上雄一さんが作陶したマカイ丼。優しい色の釉薬が料理を引き立てます。青色と米色の2種類の青磁の大中4種類が揃っています。中のサイズはのっけ丼やスープに。大のサイズは麺料理を品良く彩ります。

村上製陶所のどんぶり

松助製陶所

土岐市下石

江戸時代後期に岐阜県土岐市下石に創業。松助の特徴でもある「ミカゲ粗陶土」で作られるうつわは、土本来の素朴さや温もり、力強さが伝わります。職人による削り出しによって形作られるフォルムは美しく温かみが溢れ、唯一無二の窯元です。

蕎麦やぶっかけうどんなどシンプルな麺類で使いたい器です。
同素材の蓋付きのものと、「ミカゲ粗陶土」の土に、シンプルな灰釉をかけた、おかずの盛り付けにおすすめの平盛り丼の7種類を展開しています。

松助製陶所のどんぶり