お手入れしながら育てていく

レザーソファーのススメ

Column・ 2022.06.18

ソファーをお探しのお客さまに、「レザー(本革)素材とファブリック素材、どちらがおすすめですか?」とよく質問をいただきます。正直なところ、どちらにもそれぞれの良さがあるので「こちらです!」と結論付けるのは難しいところ。(すみません!)

 しかし、まずは良さを知っていただくことがソファー選びのヒントになるのでは!ということで、今回は私たちが長く扱っているレザー素材の特徴をご紹介します。

実は扱いやすくじっくり育てる楽しさも

レザーというと、扱いづらいイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、実は通気性も良く、ファブリックよりもほこりが立ちにくいので日頃のお手入れも簡単。花粉やペットの毛などが中まで入り込むことがないので、アレルギーをお持ちの方も使いやすい素材です。

長く使っていただくと、時と共に見た目も触り心地もゆっくりじっくり経年変化(エイジング)していきますが、それもレザーならでは。使うほどに色艶が美しく変化し、吸い付くように滑らかな触り心地としなやかさを増していくレザーソファーは、まさに〝育てるソファー〟と言えます。

選び抜かれた原皮を美しく染め上げて

TIMELESS COMFORTで取り扱うレザー商品のほとんどは、100%染料で着色された「ピュアアニリンレザー」を使用しています。これは、顔料で塗装する手法とは異なり、レザーの繊維に染料を浸透させて着色しているので、仕上がりに透明感があり、本来レザーが持つ風合いを美しく保つことができるのが特徴的です。

 「ピュアアニリンレザー」は、先天的な傷を顔料で塗りつぶすというようなことはしないため、傷などが少ないグレードの高い原皮を使用します。ファブリックやフェイクレザーと比べて販売価格が高価になりやすいのは、こだわり抜いた素材を使い、手間隙をかけてレザーの質感を生かす染色を施しているためです。

捨てられる部分を活用したサスティナブル素材

あまり知られていないかもしれませんが、ソファーなどの家具に使われているレザーは、食用肉加工の際に出た原皮になめし加工を施したもの。
本来なら廃棄されてしまうものを利用した、いわば副産物なのです。

 今はまだ、一度加工してしまったレザーをリサイクルして、別のものに再利用するのは難しいと言われていますが、もともと捨てられてしまうものを素材にしている点と非常に丈夫で長く使うことができるという点に注目すれば、レザーはサスティナブルな素材と言えるでしょう。

日頃の簡単ケアと年2回のスペシャルケアを

レザーは水や塩分には弱く、傷がつきやすいデメリットもあります。また、何もお手入れをしないと、ひび割れなどが起きてしまうことも。しかし、ちょっとしたお手入れをすれば、長く楽しめるばかりでなく、どんどん味わい豊かに変化していきますからご安心を。

普段は、乾拭きやブラッシングで汚れやゴミを取り除くだけでOK!半年に1回くらいのペースで、スペシャルケアとしてクリーニング&保湿ケアをしていただくのがおすすめです。

 スペシャルケアとして重要なのは保湿。本革用の保湿ワックスを全体に塗り込み、小さな傷などがあればその部分は入念に塗り込みます。すると、レザーが柔らかくなるばかりでなく、艶が蘇って自然な光沢感が出てきます。

 ただし、艶消し仕上げのレザーは、ワックスを塗布することで艶が出てしまい、オリジナルの色を変色させてしまう場合があるので要注意。もともとのレザーの色が変化しても、それもひとつの味として受け入れて使っていただける方のみご使用ください。また、保湿ワックスは、全体に塗り込む前に目立たない部分でプレテストを行ってから使用するのがおすすめです。

できるだけ買った時の状態を長く保ちたい方や、お手入れを極力簡単に済ませたい方には、染料に少量の顔料を混ぜたセミアニリン仕上げや顔料仕上げなど、レザーを塗膜でコーティングした仕上げのレザーの方が扱いやすいと言われることもあります。

しかし、今回ご紹介したピュアアニリンレザーも、決して手入れが難しいわけではありません。ショップスタッフがお手入れの方法もちゃんとご指導いたしますので、ぜひショップにてご相談くださいね。

 手を掛けるほどに愛着が増し、時と共に美しく育っていくレザーソファー。

デザインの好みや空間との相性に加え、どんなふうに使いたいか、そのスタイルをイメージすると、あなたにぴったりの素材やソファーが見えてきますよ。