農薬も大量の水も必要としない 生命力に溢れたヘンプ
麻の一種であるヘンプは、痩せた土地にもすぐに根付き、雨の少ない土地でも速いスピードで成長する生命力の強い植物です。害虫に強く、雑草よりも早いスピードで成長するため、農薬を必要とすることもありません。また、固い土地にもしっかりと根を張るので、ヘンプを植えた土地は土が柔らかくほぐれ、さらに土中に窒素を供給することから、日本では昔から土地を改良するために植えられてきました。最近では、砂漠の緑化に貢献する可能性にも期待が集まっています。
地球環境への負荷が少なく、サステナブルな植物として見直されているヘンプですが、大麻とも呼ばれるヘンプは、日本では法律により厳しく取り締まられています。そのため、一部の地域でしか栽培ができず、非常に希少なものとなっています。

信頼のおける中国の工場との連携で作る 「Homeland」のヘンプアイテム
ヘンプ製品を作るためにはヘンプの生地が必要ですが、そのためにはまず糸を作らなければなりません。
収穫したヘンプの繊維は太く丈夫ですが、個体によってばらつきがあるため、割いたり、干したり、圧力をかけたりと、いくつもの工程を経てようやく糸に仕上げることができます。
その作業はとても難しく手間がかかるため、日本にはこの過程を行える紡績工場がほとんど現存していません。
そのため「Homeland」では、信頼のおける中国の紡績工場より糸を入手し、日本で生地を織りあげるという方法をとっています(その中国でもヘンプの紡績工場は少なくなってきています)。

コットン以上に耐久性が高く UVカット効果もあるヘンプ生地
このように幾つもの工程を経て出来上がるヘンプの生地は、丈夫であるがゆえ織り上がりの生地は固く、ごわごわとしています。その後、日本の伝統技術である「晒し」と呼ばれる洗いの加工を施すことにより、柔らかく肌触りのよい生地へと仕上がっていきます。
独特の光沢感を持つヘンプの生地は、日本では神聖なものとして、神事の際の着物などに使われてきました。その神秘的な美しさとともに注目すべきはその生地が持つ機能性の高さ。
ヘンプの生地は、通気性や抗菌性、吸湿性が優れていることに加え、コットンの4倍ともいわれる耐久性やUVカット効果を持ち合わせています。そのポテンシャルの高さは、ときにはスーパーフードならぬ「スーパーテキスタイル」と呼ばれるほど。風合い豊かに仕上がった「Homeland」のエプロンは、ハリのある繊維の丈夫さはそのままに、洗うたびに柔らかさを増し、肌に馴染んでゆきます。

使い勝手を考えて作られた エプロンのデザインは2種類

ドレスのようにふんわりと体を包み込むフォルムがエレガントなデザイン。
サイドスリットが入っているので動きやすく、足さばきもスムーズです。ポケットの横につけられたフープには、キッチンクロスをひっかけて。
Aラインのワンピースやワイドパンツなど、ボリューム感のあるお洋服に合わせると、スリットの美しさが際立ちます。
ワークエプロンをモチーフにしたデザインは、シングル幅で作業がしやすく、一日中忙しく動き回る「TIMELESS COMFORT」ショップスタッフにも人気のモデル。
余計な装飾は省き、とことんシンプルにこだわった一枚です。
ヘンプ生地の特性を活かした、吸水性の高いキッチンクロス。
晒しの技術により、とても柔らかな質感に仕上がっています。
大切な器を優しく包み、素早く水気を取ってくれます。
ヘンプは毛羽立ちしやすい生地なので、気になる方はネットに入れて洗ってください。テカリが出てしまうため、アイロンはあまりお勧めしません。脱水を弱めにかけるとシワを防ぐことができます。
特別なエプロンを、毎日の日常着に。